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児童理解と教育相談

科目
児童理解と教育相談
区分
人間学科科目群
授業コード
20026
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/12
単位数
2単位
担当者名
小林 亮
授業の概要
いまや学校の教師は、教科教育の専門家であるとともに「こころの専門家」でもあることが求められています。青年期の諸問題の低年齢化や、学校現場における「学校崩壊」をはじめとする教育臨床的問題の多発にともない、小学校においても教育相談の需要は着実に高まっています。この授業では、児童期における子どもの発達の特徴を理解し、児童生徒の発達と学習をサポートするための教育相談の理論とスクールカウンセリングの技法の初歩を学びます。今、小学校の教育現場で何が問題になっているのかを見つめながら、授業を進めたいと思います。
到達目標
児童期の特徴と問題を理解し、小学校における教育相談の基礎理論とカウンセリング技法の初歩を習得する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 児童理解に基づく教育相談の需要と課題今なぜ「教育相談」が重要視されているのかを理解することが大事です。
第2回目
児童理解の手引きI 児童期における発達の諸相:
 身体的発達、知的発達、社会性の発達
児童期が幼児期や青年期とどう違うのかを考えてみて下さい。
第3回目
児童理解の手引きII 児童期における学習行動小学生には、どのくらい複雑な課題ができるのか、どのくらい難しい問題が解けるのかを調べてみて下さい。
第4回目
「いまどきの子ども」の実像 現代社会における小学生のプロフィール:
 興味、悩み、人間関係、価値観など
現代の日本の子どもは、①昔の子どもとどう違うのか、
②諸外国の子どもと比べてどうなのか、を考えてみましょう。
第5回目
小学生における教育相談の目的と課題 教職課程と教育相談、教育相談の3領域小学校において教育相談がカバーする問題領域を知っておきましょう。
第6回目
スクールカウンセラー スクールカウンセラーの業務内容と日課、
学校でのカウンセラーの役割と立場
実際にスクールカウンセラーに会って話を聞いてみることをお薦めします。
第7回目
カウンセラーの資格 教育相談に関わる専門資格について:
臨床心理士、学校心理士、医療心理師など
進路のひとつの選択肢として、カウンセリングに関わる諸資格の取得方法や権限を知っておくことは有効です。
第8回目
教師とカウンセラー教師(教育者)とカウンセラー(臨床家)との共通点と、
相違点および協力の可能性
学校教育に携わる者として、教師とカウンセラーの協力体制について理解を深めることが大事です。
第9回目
カウンセリングの理論Ⅰロジャーズのクライエント中心療法日本の学校カウンセリングで最も広く普及しているロジャーズの理論と技法を学びます。
第10回目
カウンセリングの理論Ⅱフロイトの精神分析
アイゼンクらの行動療法
精神分析と行動療法の理論と技法がどのように学校の現場で活用されているかを学びます。
第11回目
特別支援教育LD,ADHD、高機能自閉症(アスベルガー症候群)など軽度発達障害に対する教育的支援特殊教育から特別支援教育へと考え方のモデルが変わってきたことを理解してほしいと思います。
第12回目
学級崩壊学級崩壊の背景と現状、対応策統計調査と並んで、小学校現場での実際の事例に即して対応を考える演習を行う予定です。
第13回目
教育臨床の諸問題Ⅰいじめ、不登校、引きこもりの現状と対策新聞や雑誌をはじめとするさまざまなメディアでの関連記事に積極的に目を通しておいて下さい。
第14回目
教育臨床の諸問題Ⅱ児童生徒のストレスと問題行動、
教師のストレスと問題行動
現在の学校が教師と児童生徒の両方にとって高ストレスの場となっている現状を認識し、「健康」の視点から対応を考えていきます。
第15回目
教育相談と国際教育海外子女教育、帰国子女教育、留学生教育の現状と問題点グローバル化時代における教育相談の新たな課題を取り上げ、考えていきます。

教科書
特に指定しない(テーマごとに参考書を紹介します
参考文献
泰 政春 「生徒指導」 放送大学教育振興会 その他、テーマごとに随時紹介します。
成績評価方法
学期末試験によって評価します。希望があれば、中間レポートを評価に加えます。
そのほか受講者への指示/メッセージ
教職をめざす人は、将来自分の仕事に直結してくる切実な問題なので、とくに積極的に授業に参加してほしいと思います。
カウンセリングマインドを身につけた教師として成長していかれることを期待します。

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