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人間関係論

科目
人間関係論
区分
人間学科科目群
授業コード
60003
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 月/34
単位数
2単位
担当者名
河野 哲也
授業の概要
私たちは集団のなかでどのように変わってゆくのでしょうか。私たちは、さまざまな人間関係をとり結びながら、自己を形成してゆきます。この講義では、集団のダイナミズムや他人との関係のなかで、私たちがどのように成長し、変化するかについて考えてゆきます。とくに、学校や企業組織のような集団における自己形成を題材に取り、非平衡型認知理論やオートポイエシス理論などの最新の理論を応用しながら、自己と他者の関係について考察してゆきます。
到達目標
(1)人間の自己形成過程における人間関係の役割と意義について考察すること。(2)自分で考え、自分の意見を表現できる力を身につけること。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
イントロダクション 講義の概要、講義法、評価などの説明
第2回目
人間関係のとらえ方 多様な人間関係論の概観、人間関係を理解するさまざまな方法配布資料を読んでおくこと
第3回目
自分探しと対人関係 なぜ「自分探し」が流行るのか、人間関係と自己のあり方、幼児の対人関係、近年の自己論における対人関係の役割について   〃
第4回目
他人との関係で自己を創出すること 自己-他者関係研究の新しい動向、従来の社会心理学の問題点と新しいシステム理論的な関係把握テキスト蘭千壽『変わる自己・変わらない自己』の指定箇所を読んでおくこと
第5回目
変わる/変わらない人の見方 他者認知の非平衡理論について、人の見方と変わる自分、K子の成長のケース・スタディ   〃
第6回目
対人関係による自己創出 中間レポートをめぐるディスカッション   〃
第7回目
開かれたクラスと子どもの成長(1) あるクラスにおけるイジメの克服(ケース・スタディ)、開かれた学級と閉じた学級、システム理論から見た教育クラス作り   〃
第8回目
開かれたクラスと子どもの成長(2)第三世代システム論としてのオートポイエシス理論、クラスの変容とあたらたな自己創出、学級集団過程の4相モデル   〃
第9回目
個人と集団のかかわりとパーソン・ポジティヴィティ個人のふるまい、集団のふるまい、局所的相互作用による集団全体の決定、自己参照による自己創出、パーソン・ポジティヴィティ   〃
第10回目
変わる自己・変わらない自己テキストの「クラス作り・集団作り」をめぐるディスカッション   〃
第11回目
倫理的な自己創出(1)トム・クルーズ主演の法廷映画『ア・フューグッド・メン』を見ながら、人間関係と自己のあり方をオートポイエシス理論から分析する指定したディスカッションの準備をしておくこと
第12回目
倫理的な自己創出(2)映画『ア・フューグッド・メン』を題材にして、主人公の他者の再評価を介した自己発見の過程を分析する。   〃
第13回目
倫理的な自己創出(3)映画『ア・フューグッド・メン』の登場人物たちの自己成長と道徳意識の発達について論じる。   〃
第14回目
人間関係と倫理倫理的な自己創出、組織不正・不祥事の防ぎ方、全体のまとめ   〃
第15回目
まとめと講評

教科書
蘭千壽『変わる自己・変わらない自己』(金子書房)
参考文献
榎本博明『<ほんとうの自分>のつくり方』(講談社現代新書)。そのほかは講義中に指定します。
成績評価方法
中間ミニ・レポート(30%)、期末レポート(50%)、平常点(20%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
人間関係の心理学はもちろん、教育・児童心理、組織心理の問題に関心のあるひとに向いたクラスです。

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