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比較文化入門

科目
比較文化入門
区分
比較文化学科科目群
授業コード
22000220012200222003
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 月/56春 水/34
単位数
4単位
担当者名
秋山 紀一、池田 智、奥山 望、藤田 裕二
授業の概要
 この科目は本学科の基幹科目として位置づけられ、比較文化研究の基礎を学ぶものである。「文化を比較する」ということについて、いくつかの具体的テーマを通して考える。衣食住やライフスタイルなど日常生活に密着したものから、学問・思想・芸術・宗教などの精神活動にいたる「人間の営み」のすべてが文化であり、世界のそれぞれの地域によって文化のあり様はさまざまである。そういった文化の異同を考えることを通して、自らの文化的背景や尺度を相対化し、比較文化の視点と方法論を獲得してもらいたい。 
 テーマ別に4名の教員が担当するオムニバス形式、週2回の授業である。
到達目標
各テーマに即した知識、および比較文化に関する基本的な考え方、方法論をを習得し、比較文化学科において学ぶための基礎を身につける。またディスカッションやレポート、プレゼンテーションを通じ、コミュニケーション能力、文章表現能力を高める。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 この授業で何を学ぶか、参考文献の紹介などシラバスに目を通しておく
第2回目
「衣」その1 オート・クチュールについて「オート・クチュール」という言葉の意味を調べてくる
第3回目
「衣」その2 コルセットからの解放についてコルセットとは何か、着用しなくなることの意味について考えてくる
第4回目
「衣」その3 戦争とファッション事情についての国際比較戦時の民間人の服装にどのようなものがあったか調べてくる
第5回目
「衣」その4 戦後のモードについてプレタポルテとは何か調べてくる
第6回目
「衣」その5 ブランドとブランド意識の国際比較ブランドがなぜ消費者を引きつけるのか調べてくる
第7回目
「衣」その6 ファッションショーの国際比較東京コレクションについて調べ、パリコレクションとの違いを考えてくる
第8回目
第1部まとめ試験またはレポート
第9回目
「食」その1生命維持から食の文化へ「食事」とは何かについて考えてくる
第10回目
「食」その2食文化比較 素材と調味料グループごとに出された予習課題をやってくる
第11回目
「食」その3食文化比較 メニューとマナーグループごとに出された予習課題をやってくる
第12回目
「食」その4食文化比較 世界規模の変化グループごとに出された予習課題をやってくる
第13回目
「食」その5飲料 酒・茶・コーヒーグループごとに出された予習課題をやってくる
第14回目
「食」その6食と健康 医食同源グループごとに出された予習課題をやってくる
第15回目
第2部まとめ試験またはレポート

第16回目

「家族」その1日米それぞれの家族のあり方日本人にとっての家族とはどのような範囲の人たちのことをさすのか? を考えてくる。また戸籍制度について調べてくる。
第17回目
「家族」その2「養子家族」とは?「養子縁組」とは何か? どのようなシステムになっているのかを調べてくる。
第18回目
「家族」その3「核家族」 vs. 「拡張家族」「核家族」が顕在化するのはいつ頃からか? またなぜ核家族化が進んだのだろうか? この二点について調べてくる。
第19回目
「家族」その4画一的な家族・性役割への不満性解放運動およびフェミニズムについて調べてくる。またその中心的な役割を果たしたBetty Friedan、GloriaSteinemについて調べてくる。
第20回目
「家族」その5新しい形態の家族「両親がいて子どもがいる」という伝統的な家族形態以外に現在どのような家族形態がありえるかを調べてくる。
第21回目
「家族」その6高齢化社会と家族アメリカの「サン・シティ(Sun City)」や養老院(Nursery Home)などについて調べてくる。
第22回目
第3部まとめ試験またはレポート
第23回目
「映像文化」その1映画の誕生。リュミエールとエジソン。無声映画からトーキーへ授業のコメントを書いてもらう
第24回目
「映像文化」その2映画の発展。戦後のヌーヴェル・ヴァーグとハリウッド映画。日本映画の活躍。授業のコメントを書いてもらう
第25回目
「映像文化」その3喜劇映画の系譜。チャプリンとキートン、フレンチ・コメディ、日本のコメディ。授業のコメントを書いてもらう
第26回目
「映像文化」その4アニメの比較。ディズニー映画と宮崎アニメ、フランス・ベルギーのアニメ。授業のコメントを書いてもらう
第27回目
「映像文化」その5コミック(漫画)文化の比較。日本の少年・少女漫画、アメリカの劇画、フランスの「アルバム」。授業のコメントを書いてもらう
第28回目
「映像文化」その6絵画論。西欧におけるジャポニズム、浮世絵と印象派。授業のコメントを書いてもらう
第29回目
第4部まとめ試験又はレポート
第30回目
総括

教科書
使用せず
参考文献

「衣」:深井晃子『パリ・コレクション-モードの生成・モードの費消』講談社現代新書
「食」:石毛直道『食の文化地理 舌のフィールドワーク』朝日選書
「家族」:岡田光世『アメリカの家族』岩波新書  福島瑞穂『結婚と家族――新しい関係に向けて』岩波新書
 その他の参考文献については授業時に指示する。
成績評価方法
各担当者ごとに、試験またはレポートを課し、その合計で評価をつける。
そのほか受講者への指示/メッセージ
毎回の課題をしっかりこなし、比較文化というものへの視点と方法を身につけてほしい。また、授業時にディスカッションやプレゼンテーションを課すこともあるので、積極的に参加すること。

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