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生物統計学

科目
生物統計学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13064
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 金/78
単位数
2単位
担当者名
中村 純
授業の概要
自然科学の研究プロセスにおいて,調査・実験方法の決定や得られた観察値(データ)の評価を客観的・定量的に実施するには,統計学的手法を適切に利用することが重要である.本講義は,生物統計学の基礎的な知識と技術の習得を目的とし,実習的要素(計算練習など)を加味した授業を行う.
到達目標
到達目標は,次の3点である.
1.基礎的な統計学用語に習熟する
2.文献にあるデータの意味,図表を読み解く基礎を養う
3.各自が調査・実験データを整理・集約できるための素養を養う
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
統計学の基礎 概念と基本術語,調査と実験,母集団と試料(標本),試料の抽出法,観察値と反復,観察値 (変数)の尺度水準(類別変数,順位変数,間隔・比率変数)教科書,関数電卓を用意すること.教科書3~16ページを予習しておくこと
第2回目
基本統計量1 種類と意味(平均値,分散,標準偏差,変動係数ほか),標本分布,分布モデル教科書16~25ページを予習しておくこと
第3回目
基本統計量2 基本統計量の表し方教科書16~25ページ,配付資料を予習・復習しておくこと
第4回目
推定1 推定の意味,推定と検定の違い,類別変数の場合教科書29~64ページを予習しておくこと
第5回目
推定2 順位変数の場合,間隔・比率変数の場合,標準誤差教科書29~64ページ,配付資料を予習・復習しておくこと
第6回目
検定1 概念と検定法の選び方,ノンパラメトリック検定(類別変数,順位変数の場合)とパラメトリック検定(間隔・比率変数の場合)教科書29~30ページを復習の上,71~73ページを予習しておくこと
第7回目
検定2 ノンパラメトリック検定(1)1試料の場合,2試料間の比較教科書74~87,98~121ページを予習しておくこと
第8回目
検定3ノンパラメトリック検定(2)2試料間の比較教科書74~87,98~121ページ,配付資料を予習・復習しておくこと
第9回目
検定4パラメトリック検定(1)1試料の場合,2試料間の比較教科書157~171ページを予習しておくこと
第10回目
検定5パラメトリック検定(2)2試料間の比較教科書157~171ページを,配付資料予習・復習しておくこと
第11回目
検定6パラメトリック検定(3)多試料間の比較(分散分析,多重比較)教科書171~195ページを予習しておくこと
第12回目
実験計画法実験計画法の概略,実験配置,主効果と交互作用教科書6~7,10,215ページを参照しておくこと
第13回目
回帰と相関1散布図の見方,回帰の種類,相関係数の意味,独立変数と従属変数,回帰係数と相関係数の推定(一次回帰の場合)教科書95~97,141~150,196~205ページを予習しておくこと
第14回目
回帰と相関2回帰係数と相関係数の検定(一次回帰の場合)配付資料を復習し,教科書206~212ページを予習しておくこと
第15回目
期末試験教科書,ノート,配付資料等を整理しておくこと.電卓等の使用法に習熟しておくこと

教科書
生物統計学入門/石井 進/培風館/2,300円, 授業時に適宜プリントを配布予定
参考文献
生物学を学ぶ人のための統計のはなし/粕谷英一/文一総合出版/2,400円, 学会・論文発表のための統計学/浜田知久馬/真興交易医書出版部/3,200円,他多数(第1回目の授業時に一覧表を配布予定)
成績評価方法
期末試験/50%,小テスト(予定は第1回目の授業時に発表)/30%,授業への参加度/20%
そのほか受講者への指示/メッセージ
受動的な受講態度では,授業内容を理解し,到達目標を達成することは非常に困難である。この科目の受講には,学生の能動的な授業参加が前提となる.「理解しようとする意欲」と「あらゆる努力を惜しまない覚悟」をもって,本科目に臨んで欲しい. また,授業時には必ず電卓(関数電卓が望ましい)を携行すること.各自が電源や使用法を満足できるなら,ノートPCの利用も認める.ただし電卓代わりに,携帯電話等の端末機器を授業中に使用することは禁止する.

更新日:02/02/2004
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