授業の概要 | この講義の第一義は、教育における諸「問題」を取り扱いながら、今日の教育の姿を浮き彫りにすることにある。それゆえに、授業では教育のあるべき姿を考えていくにあたり、教育の現状をも十分に踏まえていくことを大切な要件と考えている。また、適宜に日本の教育史料にもあたりながら考えていく。
本講では、教育の問題を考えるにあたって、以下のようないくつかのキーワードを用いていくので留意して欲しい。
1) 市場原理と競争
2) 自由主義と福祉国家(の介入)
3) 平等と能力評価
4) 「開発」か「注入」か
5) 学校文化
6) 社会機能としての学校
7) 市民と国民
8) アイデンティティ など
これらのキーワードは、講義と演習の両方でしばしば用いられる。とりわけ演習では、みなさんの積極的な発言や意見を授業で求めていくので、授業前にはテキストに目を通し、担当者の問いに答えられるよう十分な準備をしてきて欲しい。また、毎回、授業の最後にリアクションペーパー(授業の感想、意見等を書く)を担当教員に提出してもらう。このリアクションペーパーをもって、出席とみなす。 |