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家畜生体機構学

科目
家畜生体機構学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
53009
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/67
単位数
2単位
担当者名
谷本 亮
授業の概要
「家畜生体機構学」とは、動物性食資源あるいは有用物質資源としての家畜の生産性向上を目的とし、その形態面と生理機能面から家畜の正常な生命現象を追求する学問である。本講義では、体を構成する各組織、器官から消化器系、泌尿器系、神経系などの各系にいたる、生命維持に不可欠な生体部分について、その形態的・生理的特長と機能について論じてゆく。
到達目標
畜産物が正常な生命活動の結果生み出されるものであることを理解し、それを支える消化器系、内分泌系、神経系、泌尿器など各系内での各器官の連携、さらには、各器官構成する組織と組織を形成する細胞郡の特徴を説明できるようにする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
家畜の体構造 家畜の外貌と個体を構成する器官、組織の分類と特徴。学内牧場などを訪れて家畜の体型などを観察しておくこと。
第2回目
結合組織の特徴 結合組織を構成する三要素(細胞、線維、基質)とその分類。事前に配布したプリントで,構成三要素について確認しておくこと。
第3回目
成長と骨格 質的成長と量的成長。骨格と骨の機能。骨と軟骨。軟骨の種類と構成成分の特徴を予習しておくこと。
第4回目
骨の形態と成長 骨の外形と内部組織。骨の成長の機序。骨の改築。骨の内部構造について予習しておくこと。
第5回目
筋の区分と構造 筋の分類、形態的特長、機能と分布。筋の収縮・弛緩筋の「滑り込み現象」について予習しておくこと。
第6回目
脂肪組織の構造と機能 白色脂肪と褐色脂肪。脂肪の蓄積と分解、放出の機序。脂肪組織の特徴について予習しておくこと。
第7回目
消化器系の形態と機能Ⅰ 胃の内・外景と細胞組織。反芻胃の特徴と機能。反芻胃を持つ家畜種とその飼料について確認しておくこと。
第8回目
消化器系の形態と機能Ⅱ十二指腸、小腸、大腸の微細構造と機能。小腸の区分と形態的特長,大腸の機能と形態的特長について予習しておくこと。
第9回目
消化器系の形態と機能Ⅲ唾液腺、肝臓、膵臓の内・外部形態と機能。家畜種によるこれら臓器の形状と大きさについて予習しておくこと。
第10回目
体の調節・制御と内分泌系Ⅰ内分泌腺とホルモン分泌。ホルモンの種類と作用。成長や生殖に関わるホルモンの種類について予習しておくこと。
第11回目
体の調節・制御と内分泌系Ⅱ内分泌腺の構造とホルモン分泌の機序。ホルモンの産生部位と種類について復習しておくこと。
第12回目
体の調節・制御と神経系Ⅰ中枢神経と末梢神経。神経細胞の構造と刺激の伝達。生体内における神経系の分布について予習しておくこと。
第13回目
体の調節・制御と神経系Ⅱ脳脊髄神経系の構造と機能。自律神経系(交感神経と副交感神経)の相互作用。プリントの脳の内部構造について確認しておくこと。
第14回目
体の恒常性と泌尿器系腎臓の形態、構造と機能。尿路、膀胱、尿道の形態。腎臓,尿路,膀胱の位置関係について確認しておくこと。
第15回目
繁殖と形態生殖器の構造と機能。雄性・雌性配偶子の微細構造。乳腺の組織と泌乳。各家畜種で雌雄の生殖器における外部形態の違いについて予習しておくこと。

教科書
専用に作成したプリント,資料,(補助資料としてOHPを使用)
参考文献
畜産のための形態学/星野忠彦/川島書店
家畜比較解剖図説/加藤嘉太郎/養賢堂
家畜の解剖と生理/加藤嘉太郎/養賢堂
からだの構造と機能/井上貴央ほか/西村書店
シーリー解剖生理学1,2/中井康光ほか/廣川書店
成績評価方法
定期試験と小テスト
そのほか受講者への指示/メッセージ
外部形態については,学内牧場などを利用して観察してください。基本的にほ乳類について講義を行います(鳥類には若干触れる程度です)。

更新日:01/22/2004
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