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食品機能化学I

科目
食品機能化学I
区分
応用生物化学科科目群
授業コード
13528
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/12
単位数
2単位
担当者名
松山 惇
授業の概要
炭水化物、脂質およびたんぱく質は腸管内で消化吸収されるが、その吸収機構は各栄養素で異なり、他成分の影響もあって複雑である。吸収後、炭水化物や脂質はエネルギーとして消費されるが、グリコーゲンや体脂肪として組織に蓄積される。体内におけるこれら栄養素の合成と分解は、代謝生成物やホルモンなどによって調節され、恒常性を維持している。たんぱく質やアミノ酸は、エネルギー源のほかに体の構築、代謝調節、免疫作用などの面で重要な役割を果たしている。また、食物繊維は直接栄養素とは関係ないが、生理的に重要であり、食物を中心としたこれらの成分について理解を深める。
到達目標
栄養素の消化・吸収・代謝ならびに栄養素と疾病との関係について理解し,説明することができる。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
食品機能化学へのいざない 食品が備えていなければならないこと,食品の機能分類,
食品の一般成分
教科書(序論)を読んでおく.
以下,関係する内容の教科書の頁を指定しておくので,
予習・復習時に良く読んで参考にする.
第2回目
炭水化物の消化・吸収・代謝 人体の構成要素・機能(細胞,組織,器官)
管腔内消化と膜消化吸収
教科書(第二章)(20~24頁)
第3回目
吸収速度と血糖値の変化、炭水化物の消化吸収異教科書(第四章41頁~)
第4回目
グリコーゲンの合成と分解、肝グリコーゲン代謝の調節
第5回目
解糖と糖新生の調節
糖代謝異常,アルコールと栄養
教科書(54頁~)
教科書(62頁~)
第6回目
食物繊維の生理作用
第7回目
脂質の消化・吸収・代謝 トリグリセリドの消化吸収、中鎖脂肪の消化吸収教科書(第五章66頁~)
第8回目
リン脂質およびコレステロールの吸収教科書(79頁~)
第9回目
リポたんぱく質の役割
脂肪酸の酸化と合成
教科書(76頁~)
教科書(73~76頁)
第10回目
必須脂肪酸とプロスタノイド、食餌コレステロールと代謝教科書(81~83頁)
第11回目
たんぱく質の消化・吸収・代謝たんぱく質の消化、ペプチドの膜消化と吸収教科書(第六章85頁~)
第12回目
体たんぱく質の動態、アミノ基と炭素鎖の代謝、
必須アミノ酸
教科書(93~105頁)
第13回目
生理活性ペプチド,たんぱく質の栄養評価、
アミノ酸代謝異常
教科書(105~111頁)
第14回目
食慾とその調節
腎機能と尿排泄
食欲とその調節教科書(19頁)
第15回目
核酸の消化・吸収・代謝核酸の消化・吸収・代謝
核酸の異常代謝

教科書
最新栄養化学/野口忠 他著/朝倉書店
印刷資料を配布する(受講後,ノートを整理する際に貼り付けてメモを記入しておくと良い).
参考文献
食物・栄養系のための基礎化学/豊田正武・田島眞 編/丸善
食品栄養学/木村修一・吉田昭 編/文永堂出版
成績評価方法
出席状況、レポートおよび期末試験により総合的に評価する。5段階評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
さらに詳細な講義の内容を記した資料を前もって配布するので,それに従って,教科書および参考書等で予習をしておく.
なお,関係する基本的な代謝については,既に理解しているものとする.例えば,酵素,解糖系,TCA回路,血液成分,リンパなど
受講後の復習で講義内容をノートにまとめて理解を確実にする.

更新日:02/09/2004
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