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畜産学

科目
畜産学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13006
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 月/12
単位数
2単位
担当者名
谷本 亮
授業の概要
家畜の生産する様々な畜産物の利用は、単なる食料利用に留まらず、工業製品や医療・医薬にまで及び、人間の生活に欠かせないものとなっている。本講義では、家畜の起源から家畜の特徴、品種、畜産物の特性と有用性、繁殖生理、繁殖技術、育種の考え方と理論、家畜の栄養と飼料、さらには、近年、畜産業を取り巻く環境問題や家畜福祉の問題などを広く論ずる。
到達目標
畜産学が多くの学問分野から成り立つ総合科学であることを認識し、物質生産における動物としての家畜の生物学的側面と人為的干渉の関係、さらには、ヒトの利用する側としての理性的、倫理的な対応を理解することで「畜産」の全体像を知ることを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
畜産と家畜 畜産業と畜産学。家畜の定義と野生動物の家畜化。身の回りの畜産物について,その種類,消費量を把握しておくこと。
第2回目
日本の畜産 日本における畜産業の発達過程とその形態的特長。畜産の歴史について年表レベルで認識しておくこと。
第3回目
家畜の品種 家畜の分類と利用目的に応じた能力的特長。家畜種とその利用の形態について調べておくこと。
第4回目
畜産物の生産と利用 乳・肉・卵・皮革・毛などの性状と有用性。畜産物の種類と特性について確認しておくこと。
第5回目
家畜の繁殖Ⅰ 性ホルモンと性周期。配偶子の発生と成熟。受精、着床、妊娠と分娩。繁殖に関わるホルモンの種類と作用について調べておくこと。
第6回目
家畜の繁殖Ⅱ 繁殖の人為的支配。人工授精からクローン技術へ。家畜の繁殖Ⅰの内容を十分に復習しておくこと。
第7回目
家畜の育種 家畜育種の考え方と理論、その応用。遺伝学,育種学について基本理論を学習しておくこと。
第8回目
家畜の栄養家畜に必要な栄養素とバランス。摂取した栄養素の消化と吸収。タンパク質,脂質,等質,繊維,ビタミン,ミネラルの栄養価について予習しておくこと。
第9回目
家畜の飼料飼料の種類と特性およびその評価。粗飼料,濃厚飼料についてその特質を理解しておくこと。
第10回目
草地と放牧草地の特色と放牧の意義。牧草の種類と飼料としての価値。牧草の種類と栄養特性について予習しておくこと。
第11回目
家畜の管理家畜を取り巻く温熱、光、湿度などの様々な環境とその人為的制御。各家畜の成育に適した環境について予習しておくこと。
第12回目
畜産と環境家畜のもたらす環境問題とその対策。排泄物の処理法について予習しておくこと。
第13回目
動物と人間の共生動物と人間の関係。動物との共生の理念。家畜によってもたらされる恩恵について予習しておくこと。
第14回目
家畜福祉動物の権利と家畜を取り扱う上での問題。各家畜の標準的飼育密度やと殺法などについて予習しておくこと。
第15回目
畜産の近未来食としての畜産物の考え方。新技術の開発と発展の方向。ヒトの健康と畜産物の栄養的特性について予習しておくこと。

教科書
最新畜産学/水間 豊/朝倉書店
参考文献
動物生産学概論/会田勝美ほか/文永堂
新版畜産学/森田琢磨ほか/文永堂
畜産の近未来/水間 豊/川島書店
野生動物の家畜化と改良/鈴木達行/養賢堂
成績評価方法
定期試験と小テスト
そのほか受講者への指示/メッセージ
畜産学は,育種学,繁殖学,生理学,栄養学,飼料学,草地学,経営学など,多くの学問分野を包括するので,予習においては図書館などで専門書を利用することを薦めます。

更新日:01/22/2004
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