授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | 地球がかかえる様々な環境変化 | まずはイントロダクションです。どのような問題が生じているのか、学生諸君は認識していることが条件です。 | どのような問題が生じているのか、しっかりと予習をお願いします(Key Word:地球環境の問題点、いくつ知っているか?) |
第2回目 | 人間にとってCO2とは何か? | 植物に限らず動物も生命活動にCO2を必要としていますが、それはどうしてか、必ずしもCO2は有害物質ではないことを理解します。 | 地球の空気組成を知っていますか?動物は呼吸をしてCO2を吐き出していますが、そのメカニズムを理解しておいてください(KeyWord:地球の空気組成、酸素呼吸) |
第3回目 | 植物にとってCO2とは何か? | 植物の光合成について再度理解します。 | 光合成の知識に、理解を再度深めていく必要がありますので、植物発育生理学、植物生理学の講義を思い出しながら、整理をしておいてください。 |
第4回目 | 光合成の復習 | 水、光、CO2の光合成における役割について復習します。 | 光合成についての概要をしっかりと理解しておいてください(Key Word: 水、光、CO2) |
第5回目 | CO2施与の植物への効果 | 園芸植物では、CO2施与を行うことで生産性、品質の向上を行っています。その概要について解説します。 | さまざまな事例についてレポートを提出して戴きます |
第6回目 | 光合成におけるCO2 の役割 | 明反応と暗反応、rubiscoの役割についてさらに理解を深めていきます。 | key Word:rubisco |
第7回目 | in vitroにおける植物の組織培養にCO2が有効である | 近年盛んなバイオテクノロジーの技術にもCO2施与が有効であることがわかっています。学術論文に触れる機会を作ります。 | この内容は宿題にしますから英語の辞書を持参してくだ咲い(Key Word:in virto, CO2施与) |
第8回目 | CO2の生い立ちについて | 地球の誕生、火山活動、海水中に多く含まれるCO2について詳細に述べます。 | Key: Word: 地球の誕生、火山活動、水惑星としての地球 |
第9回目 | 宇宙園芸の現状とその可能性 | 宇宙で生活する場合の空気浄化の問題について考えます。 | Key Word:宇宙園芸、宇宙環境、惑星、宇宙ステーション |
第10回目 | 園芸植物による有害物質、ホルムアルデヒドの植物による浄化作用について(基礎編) | いわゆる「シックハウス症候群」は、場合によってはダイオキシンよりも極めて有害です。室内環境の浄化を植物によって除去する事例研究を本研究室で学会発表している例を中心に述べます。 | Key Word:シックハウス症候群、ホルムアルデヒド、揮発性有害物質(VOCs) |
第11回目 | 園芸植物による有害物質、ホルムアルデヒドの植物による浄化作用について(応用編) | 園芸植物による有害物質の除去の事例について学びます。 | 社会的な事例について説明できるようにしておいてください |
第12回目 | 園芸植物による重金属やあおこの浄化作用 | 鉱山跡地での重金属、海水面、内水面でのあおこを園芸植物を用いて浄化する事例、可能性について学びます。 | これまでの社会事例につき、復習しておいてください。 |
第13回目 | メダカを園芸植物で救う | 以前はどこにでもいたメダカは絶滅危惧種となり、環境変化に追い詰められています。園芸植物学分野では、全国各地から河川ごとに分けて飼育し植物、特に水草との関係を調査・研究していますので、その事例を述べます。 | Key Word:トマトの野生種、ガラパゴス諸島、エルニーニョ、耐塩性 |
第14回目 | 耐塩性の問題 | 耐塩性を有するガラパゴス諸島原産の野生種トマトとの紹介、ガラパゴス諸島やアンデスの野生種トマトが、エルニーニョなどによる環境変化で絶滅しそうであること、その維持・管理をしている本研究室の事例を報告します | 園芸植物の遺伝資源としての有用性について総括します(KeyWord:遺伝資源、保護) |
第15回目 | 園芸植物の保護と環境との役割 | これまでの講義では、地球環境の悪化、園芸植物を使った浄化作用について述べて来ました。一方でこれらの資源の保護について考えます。 | Key Word:遺伝資源の保護 |