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分子構造解析論

科目
分子構造解析論
区分
応用生物化学科科目群
授業コード
53502
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/34
単位数
2単位
担当者名
堀 浩
授業の概要
生命現象に関わる物質の化学構造の解明は生命化学にとって大変重要かつ最も基本的な問題である。従来、物質の化学構造は大量の試料と膨大な労力と時間を費やしながら、多数の化学反応を繰り返して決定されてきた。しかし、各種電磁波吸収スペクトルなどの物質の物理学的性質を利用する分析法の発達に伴い、必用な試料の微量化もしくは非破壊化、分析時間の大幅な短縮が可能になってきた。もはや、このような分析法なくして現代化学は成り立たない状態である。そこで、本講義では有機化合物の構造解析に的を絞り、各種スペクトル分析法の理論と実際について学ぶ。また実際のスペクトルを用いた演習問題で実力を養う。
到達目標
簡単な分子ならばスペクトルデータから構造を決定できるようにする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
化学構造解析の歴史 構造解析の必要性と解析法の進歩すでに知っている化学構造を調べる手段をまとめておく。
第2回目
光とエネルギーとスペクトル 電磁波の種類とエネルギーの関係電磁波とは何のことか調べておく。
第3回目
可視、紫外線吸収スペクトル 色と補色、分子軌道、基底状態と励起状態、遷移、発色団、助色団有機分子の電子の軌道を復習。(有機化学I)
第4回目
Lambert-Beerの法則、スペクトルの解析演習練習問題を解いておく。
第5回目
赤外線吸収スペクトル 分子の伸縮振動と変角振動、フックの法則ばねとフックの法則について復習しておく。
第6回目
特性吸収、スペクトルの解析演習練習問題を解いておく。
第7回目
質量スペクトル 分子量の決定、アイソトープ、イオン化法、フレミングの法則同位体、平均原子量、フレミングの左手の法則を復習しておこう。(化学I、高校物理)
第8回目
フラグメンテーション、分子式の決定、高分解能質量スペクトル、スペクトルの解析演習ラジカルについて復習しておくこと。(化学I,有機化学I)
第9回目
核磁気共鳴スペクトル原子核の磁気的性質、核スピン、化学シフト、面積強度右ねじの法則、電流と磁界について復習しておく。
第10回目
スピン-スピンカップリングプリントを読んでおく。
第11回目
1H-NMRスペクトルの解析演習練習問題を解いておくこと。
第12回目
13C-NMRスペクトルの解析演習練習問題を解いておくこと。
第13回目
X線回折法結晶構造、ブラッグの条件光の干渉、回折について復習しておく。(高校物理)
第14回目
絶対立体配置の決定法旋光度、旋光分散、円二色性スペクトル立体化学や立体配置configurationについて復習しておく。(有機化学I)
第15回目
コンピュータ化学分子力場法と分子軌道法による立体配座解析立体配座conformationについて復習しておく。(有機化学I)

教科書
マクマリー有機化学(上)第4版 東京化学同人
参考文献
授業中、適時に紹介する
成績評価方法
期末試験
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:02/09/2004
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