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植物資源学
科目
植物資源学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
53001
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 月/56
、
秋 金/12
単位数
4
単位
担当者名
稲津 厚生,水野 宗衛
授業の概要
人類が古い時代から植物に対する驚くほど豊富な知識をもち,多様な植物を利用してきたことが明らかになる一方で,今日における‘資源植物’の範囲は必ずしも明確ではない.その背景には,人口増に伴う食用等植物資源の不足・枯渇が予想される中で,21世紀においては植物資源の重要性が急増するものと思われることや,遺伝子工学等の先端技術の発展によって,利用可能な植物種の範囲が拡大していくことが考えられる.これらを踏まえて,植物資源の過去,現在,未来を通覧する.
到達目標
資源植物の範囲や分類に関する検討を含めて本講では,植物の利用と保全に資する創造性ある観点と問題解決能力を育成することを目標とする.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
「植物資源」という考え方の背景
生物多様性,遺伝子の性質,育種と品種
他の学問と植物資源学との関わりに注目する
第2回目
栽培植物の起源と進化(1)
農耕の起源と栽培化された植物の特徴
自然および栽培条件下での植物の適応を考える
第3回目
栽培植物の起源と進化(2)
栽培植物における起源地と進化
起源地や作物の進化・伝播を推定する手法を学ぶ
第4回目
遺伝資源の探索と導入(1)
遺伝資源の探索
遺伝資源が重要視される背景に注目する
第5回目
遺伝資源の探索と導入(2)
遺伝資源の保存・整理・評価・利用
現状の理解から将来を展望することを試みる
第6回目
植物資源の分類
植物の自然分類と資源植物としての分類
自然分類の考え方を理解しておく
第7回目
農作物資源の特徴と利用(1)
序(資源と育種,特性調査と選抜),イネ
植物遺伝資源に関わる事業と作物育種とが深く関わっているという観点にたって主要農作物における起源と進化,育種の理論と方法に関する情報の整理を試みる
第8回目
農作物資源の特徴と利用(2)
倍数性・ゲノム分析とコムギ
〃
第9回目
農作物資源の特徴と利用(3)
トウモロコシと一代雑種品種育種法
〃
第10回目
農作物資源の特徴と利用(4)
他の農作物資源(イモ類,マメ類など)
〃
第11回目
花卉育種と遺伝資源(1)
花卉育種の特異性および目標
花卉(鑑賞植物)が栽培植物のなかでいかなる特徴を持っているかを考えたり,家庭や社会における花卉利用の広がりを観察しておく
第12回目
花卉育種と遺伝資源(2)
育種方法と遺伝資源
〃
第13回目
花卉育種と遺伝資源(3)
育成品種の保護制度と花卉産業
〃
第14回目
花卉育種と遺伝資源(4)
花と緑のイベントや植物園と植物資源
〃
第15回目
中間試験
第16回目
農作物資源の特徴と利用(1)
工芸作物(タバコ、チャ)
工芸作物の特徴を理解しておく
第17回目
農作物資源の特徴と利用(2)
工芸作物(コーヒー、カカオ)
〃
第18回目
植物の繁殖法
栄養繁殖
植物の繁殖について興味を持つ
第19回目
ポストハーベスト
栄養繁殖・追熟と貯蔵
スーパーの販売状況などを日頃から観察しておく
第20回目
果樹資源の特徴と利用(1)
果樹の特徴
果樹産業の特徴を理解しておく
第21回目
果樹資源の特徴と利用(2)
カンキツ
カンキツの品種について日頃から興味を持って観察しておく
第22回目
果樹資源の特徴と利用(3)
熱帯果樹(スターフル―ツ)
消費の多様化により、多くの熱帯果樹が日本に輸入されている現状を事前に理解する
第23回目
果樹資源の特徴と利用(4)
熱帯果樹(マンゴー)
〃
第24回目
果樹資源の特徴と利用(5)
熱帯果樹(パッションフルーツ)
〃
第25回目
果樹資源の特徴と利用(6)
落葉果樹(リンゴ・ナシ)
我が国で栽培されている果樹の現状をできるだけ理解する
第26回目
果樹資源の特徴と利用(7)
落葉果樹(モモ・ウメ)
〃
第27回目
果樹資源の特徴と利用(8)
落葉果樹(キウイ、ブルーベリー)
〃
第28回目
野菜資源の特徴と利用(1)
果菜類
野菜の種類や品種について日頃から観察を行う
第29回目
野菜資源の特徴と利用(1)
葉菜・根菜類
〃
第30回目
期末試験
教科書
使用せず.適宜資料を配布
参考文献
授業中に紹介する
成績評価方法
複数回のレポートと中間・期末の2回の試験を総合して評価する
そのほか受講者への指示/メッセージ
我々の生活が植物資源に支えられ彩られていることに日頃から関心を持ち身近な植物資源を農学的に理解するように努める
更新日:
12/05/2005
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