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森林機能論

科目
森林機能論
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13028
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/12
単位数
2単位
担当者名
茂田 和彦
授業の概要
森林は、生物資源の宝庫として、人類の生存基盤を支えている。森林が人類に与える恩恵としては、木材などの林産物供給という有形的効用と並んで、森林が存在することによってもたらされる生活環境保全という無形態的な効用が大きい。本講義では、森林の有する多様な機能のうち、このような環境資源としての森林の効用を考えることで、人間社会と森林との関わりを明確にする。
到達目標
森林の存在が人間社会にどのような意義を持っているか理解する。このため、第一段階として森林の成立条件、森林の種類を把握できるようになることである。第二段階として森林の種類によって経済的な意味合いと、環境的な意味合いなどがあることを理解する。最終的には森林または構成樹種の特徴によってどのような機能があり、わたしたち人類にどのような意味があるかについて、また、森林と人間社会との関わりについて総合的な理解が出来ることを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
森林とは 人々の生活と森林の関わり我が国の歴史と森林
「国土緑化運動」等
第2回目
森林の定義と、森林の成り立ち森林生態系、温量指数、気候帯と植生分布、砂漠とツンドラ、水平分布と垂直分布、モンスーン etc
第3回目
森林群系の分布:世界の森林帯森林生態系、温量指数、気候帯と植生分布、砂漠とツンドラ、水平分布と垂直分布、モンスーン etc
第4回目
森林群系の分布:日本の森林帯森林生態系、温量指数、気候帯と植生分布、砂漠とツンドラ、水平分布と垂直分布、モンスーン etc
第5回目
森林の環境保全的効用 水源かん養機能:森林と水循環流域水又、ハイドログラフ、水資源貯留、水量調節、水質浄化、林分構造 etc
第6回目
洪水・渇水の緩和機能流域水又、ハイドログラフ、水資源貯留、水量調節、水質浄化、林分構造 etc
第7回目
森林の環境
保全的効用
土壌浸食・山地崩壊防止機能表面浸食、表層崩壊、土石流防止、土砂災害防止、飛砂防備
第8回目
自然災害防止機能防潮林、防風林、防雪林、吹雪・雪崩防止林、防■林、防火林左同、鉄道防雪林 etc
第9回目
保安林制度(I)森林法、保安林整備臨時措置法、砂防法、河川法 etc
第10回目
保安林制度(II)森林法、保安林整備臨時措置法、砂防法、河川法 etc
第11回目
生活環境保全気候緩和・防音防止・大気浄化機能快適生活環境、アメニテ、汚染物質吸収、森林セラピー、森林浴、遺伝子保全 etc
第12回目
保健休養・風致維持機能、生物多様性保全機能快適生活環境、アメニテ、汚染物質吸収、森林セラピー、森林浴、遺伝子保全 etc
第13回目
地球環境と森林森林資源利用の歴史定住化と森林資源、花粉分析
第14回目
地球環境保全機能(I)地球温暖化の緩和、CO2吸収、■、バイオマス、地球気候システム etc
第15回目
地球環境保全機能(II)

教科書
特別に定めないが、授業時にプリント配布。
参考文献
◆森林環境科学/只木良也 著 /朝倉書店
◆森林水文学/塚原良則 他/文永堂出版
◆森と水のサイエンス/中野秀章 他/東京書籍
◆「地球環境・人間生活にかかわる農業および森林の多面的な機能の評価について」日本学術会議(平成13年11月1日)
成績評価方法
定期試験で評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
京都議定書の発効により、地球温暖化防止に果たす森林の役割に関心が高まっております。
また、日本学術会議が森林の経済効果を70兆円と評価するなど、21世紀のキーワードは「森林」です。

更新日:01/21/2005
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