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植物分類学

科目
植物分類学
区分
生物環境システム学科科目群
授業コード
13348
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 金/12
単位数
2単位
担当者名
南 佳典
授業の概要
細菌から維管束植物まで35億年かけた壮大な進化の結果,現在見られるような植物の外部形態・内部形態がそれぞれの機能を持ち,形成されてきた.その形態的特徴によって生物の基本単位である種に分類される.また,生物の自然分類には進化の道筋,すなわち血縁関係が反映されなければならないが,この系統分類学も最近ではめざましい進歩を遂げている.本講義では,植物の同定技術の基礎を紹介し,同時に生物地理学的あるいは古生物学的な要素もふまえて,系統分類学の理解および種とは何かを検討することを目的とする.
到達目標
現在見られる植物がいかにこの多様性を得たかについて,そのメカニズムや系統進化,生物地理学的見地を考慮して理解することを目標とする.また,実際の植物を比較・同定することにより,検索に使用されているキーの意味を理解することも重要である.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
分類学の概念 種の概念と種分類“種”とは何かの理解
第2回目
生物の系統と種分化 ~系統進化と生殖隔離~種分化を引き起こすメカニズムについて調べておくこと
第3回目
多様化の歴史 原核生物から真核生物への進化真核生物が獲得した機能とは何か?
第4回目
陸上植物への進化 起源植物コケ植物・シダ植物の形態比較陸上化を果たした植物はどんな植物だったか?
第5回目
陸上植物の多様化 コケ植物 ~陸上化への適応~コケ植物の特徴の把握
第6回目
シダ植物 ~根・茎・葉の外部形態と機能~シダ植物の特徴の把握
第7回目
種子植物 ~陸上への完全なる適応放散~
第8回目
中間試験植物の多様化について
第9回目
植物同定図鑑の使い方,検索表の読み方
第10回目
草本類の同定
第11回目
木本類の同定
第12回目
植物分類学の歩み分類体系と命名法
第13回目
分子分類学への招待DNAを用いた系統解析について分類学における生物地理学の貢献とはどういうものか
第14回目
植物を見る植物園(野外観察)実際に生育している植物を見て,分類学的特徴を把握する.
第15回目
総合考察討論

教科書
・特に指定しないが,必要に応じて資料を配付する
参考文献
・多様性生物学入門(栗田子郎/東海大学出版会) ・生物の種多様性(岩槻邦夫・馬渡峻輔 編/裳華房) ・植物の進化形態学(加藤雅啓/東京大学出版会) など
成績評価方法
・小テスト(20%)植物園観察レポート(20%),期末試験(50%),聴講姿勢(10%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
・成績評価法に記載したとおり,積極的な授業態度を強く望む.レポートはかなり多く感じるかもしれないが,評価割合が高いので質の高いものを求める.

更新日:
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