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企業倫理

科目
企業倫理
区分
マネジメントサイエンス学科科目群
授業コード
1490954934
開設セメスター
3S4S
曜日・時限
春 金/78秋 金/78
単位数
2単位
担当者名
古山 富也
授業の概要
 グローバル化、IT化など企業経営を取り巻く環境変化は著しく、そのスピードも非常に早い。この社会動向の中にあって、一旦不祥事を起こせば、対応を誤るとその存続が危うくなる状況に追い込まれる企業も現実にある。これまで当然としてきた市場競争に打ち勝って、経済性を追求する経営姿勢では、今後の社会で安定して生き残ることは難しくなってきている。このような情勢下で、近年、新たな企業戦略として“企業倫理”が注目され始めた。この講義では、企業活動における倫理的側面を抽出して、企業運営の仕組みに取り込むかを解説する。
到達目標
企業倫理を構成する諸要素、及びそれらの企業運営の仕組みへの具体的な取り込み方を理解する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
企業倫理(概論) *利害関係者の関心事
*企業の自主的対応と法的規制・監視
第2回目
事例研究 *食品製造業における食品安全への取り組み
第3回目
社会的責任(CSR) *日本経団連としての対応
*個別企業における具体的な取り組み
第4回目
顧客管理 *顧客(市場)に対する品質保証、顧客満足対応
*ISO9001(QMS)
第5回目
供給者管理 *原材料、資材/部品調達先、業務委託先との連携
第6回目
環境管理 *地球環境、エネルギー問題への対応
*ISO14001(EMS)
第7回目
情報管理 *情報公開、情報セキュリティー、個人情報保護
第8回目
従業員管理*労働安全への取り組み、雇用確保、従業員の経営参加
第9回目
コンプライアンス*企業経営を取り巻く法規制、法令遵守の監視
第10回目
コーポレイトガバナンス*株主と経営者の関係
*不祥事発生の未然防止への取り組み
第11回目
リスクマネジメント*リスクの未然防止、リスク発生時の対応
第12回目
社会貢献*地域社会との共存、ボランティア活動
第13回目
グループ討議*グループ討議を通じて経営判断の難しさの一部を体得
第14回目
まとめ*企業像の明確化、企業価値の向上
第15回目
期末試験

教科書
わたくしたちの企業倫理学-CSR時代の企業倫理の再構築- 南村博ニ 著 創成社(1700+税)
参考文献
講義の都度、参考資料の配布、及び必要に応じて参考書を紹介
成績評価方法
期末試験、グループ討議、出席状況で評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
 企業倫理に関わる問題(又は、事件・事故)は、かなりの頻度で発生しています。新聞・テレビ・週刊誌等を通じて提供される情報を単に聞き流すのではなく、ちょっと関心を持って受け止めて下さい。それぞれ利害関係者の立場による考え方・対応の仕方の違いを見ていると、社会の仕組みが複雑化していて、解決への取り組みが如何に難しいかが理解できます。

更新日:
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