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ロジスティクス

科目
ロジスティクス
区分
経営工学科科目群
授業コード
14402
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 月/78
単位数
2単位
担当者名
臼井 秀彰
授業の概要
 本講義はロジスティクスのミクロ(企業経営)的研究領域を対象に、理論と実践的な両面から研究する事を目的とする。SCM(サプライチェーン・マネジメント=Supply Chain Management)視点を重視しており、本講義ではメーカー、卸売業、小売業の視点からロジスティクスとSCMに関して研究する。SCMを本業とする物流業者に対しての3PL(サードパーティ・ロジスティクス=Third Party Logistics)といった新たなビジネスモデルからのアプローチも試みる。
研究に当たっては理論に加え、メーカー、卸売業、小売業、物流業者の企業責任者を招いての実際のケーススタディ(事例研究)方式も入し、研究する。さらにSCMの中心となる物流センターにもスポットを当て、こちらも実際の物流センター施設現場に出向いて実践研究する。物流センターの授業に関しては工学的なアプローチを中心に、物流データ解析ならび機器選定、現場改善などの方法論に関して研究する。
到達目標
 企業に就職し、学習した事が実践的に役立つレベルに到達する事が目標である。
メーカー、卸売業、小売業に就職した場合は物流企画で活躍できる。物流業者に就職した場合は中堅クラスの知識を習得できる。コンサルティング会社ではエンジニアリング的な視点を持ったロジスティクスコンサルタントとして活躍する事を期待したい。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ロジスティクス概論 ロジスティクスに関してマクロ(交通、運輸、行政等)とミクロ(企業経営)に分け、ロジスティクスの体系化を行う。本講義の中心となるミクロ物流に関してはSCM、環境、IT、国際など新たなアプローチを紹介しながら体系化を論じる。 参考文献である。「よくわかるこれからの物流」を一読してください。
第2回目
ロジスティクス戦略論 物流からロジスティクスへ。さらにSCMへ発展する戦略論に関して研究する。 事前資料の確認
第3回目
ロジスティクス管理論 物流コスト、在庫管理を中心とした管理論を研究する。物流コストに関しては最近になっている物流ABC(Activity Based Costing)も研究する。 事前資料の確認
第4回目
ロジスティクス情報技術論 ロジスティクスシステムの重要な要素である情報技術を中心に研究する。物流EDIやWMS(倉庫管理システム)、最先端のRFID(radio frequency identification)、需要予測、CPFR(Collaborative Planning Forecasting Replenishment)を取り上げる。 事前資料の確認
第5回目
SCM戦略論 SCMに関して基本となる考え方から戦略論まで、事例を紹介しながら体系的に研究する。今後の講義テーマに関係する下記、「卸売業のロジスティクス」「一括物流&サプライチェーン・ロジスティクスの具体策」に目を通す事が望ましい。
第6回目
流通・物流ネットワークとSCM SCM構築に当たって重要な物流ネットワークを押さえる。そのネットワーク理論に関して流通や拠点展開また物流コストの中で最も大きいウエイトを占める輸送・配送コストを踏まえSCMの観点から論じる。 事前資料の確認
第7回目
メーカーのロジスティクスとSCM メーカーのロジスティクスとSCMに関して理論とケーススタディから研究する。ケーススタディは実際のケースを企業担当者から直接講義を受ける。(はごろもフーズ様予定) 事前資料の確認
第8回目
卸売業のロジスティクスとSCM卸売業のロジスティクスとSCMに関して理論とケーススタディから研究する。ケーススタディは実際のケースを企業担当者から直接講義を受ける。(伊藤忠食品様予定) 事前資料の確認
第9回目
小売業のロジスティクスとSCM小売業のロジスティクスとSCMに関して理論とケーススタディから研究する。ケーススタディは実際のケースを企業担当者から直接講義を受ける。(企業担当者様招聘中) 事前資料の確認
第10回目
物流業者と3PL物流業者のビジネスの特徴と、昨今力を入れているSCMビジネスである3PLに関して理論とケーススタディ研究する。ケーススタディは実際のケースを企業担当者から直接講義を受ける。(センコー様予定) 事前資料の確認
第11回目
物流センターシステム論物流センターの基本機能及び各種施設の特徴、データ分析の手法を研究し、構築の基礎を学習する。 事前資料の確認
第12回目
物流センター施設研究実際の物流センターの現場を視察し研究する。(良品計画様 浦安物流センター予定) 事前資料の確認
第13回目
物流センター業務と改善手法物流センター内の業務を解説し、これら業務に関して工学的視点から改善する技術手法を研究する。 事前資料の確認
第14回目
物流機器の選定/配送システム物流業務の効率化を目的に導入する物流機器の選択方法を工学的視点から解説する。配送システムに関してはトラックの運賃構造や配送データの分析方法など研究する。 事前資料の確認
第15回目
まとめ第1~14回を振り返り全体のまとめを実施するとともに、今後の課題に関して論じる。参考文献をもう一度、熟読する事。

教科書
オリジナルテキスト。各種映像資料。または各企業で作成したレジュメまたは資料
参考文献
よくわかるこれからの物流(臼井秀彰共著 同文館)
卸売業のロジスティクス(臼井秀彰編著 同友館)
一括物流&サプライチェーン・ロジスティクスの具体策(臼井秀彰編著 経林書房)
成績評価方法
出席(50%)、試験(50%)とします。
そのほか受講者への指示/メッセージ
実社会でロジスティクスのノウハウを持った人を必要としているにも関わらず、まだ多くの日本の大学では「ロジスティクス」の講座がありません。是非、これを機会にロジスティクスを学んでください。
実践的コンサルティングノウハウをベースに、この講義の為に、理論と実践を学べるオリジナルテキストを作成しました。

更新日:02/16/2005
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