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神経生理学II

科目
神経生理学II
区分
情報通信工学科科目群
授業コード
54308
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 水/56
単位数
2単位
担当者名
小島 比呂志
授業の概要
春季神経生理学Iを受けて神経系の生理学的機能のより複雑な系への理解と進む。特に電気生理学を中心に発達してきた神経生理学を、最近の遺伝子組み換え動物等の新しいテクニックなどを含む神経科学へと導いた流れを概観する。また、神経生理学の基礎知識だけでなく、医学(神経疾患)、薬学(神経薬理学)、農学などへの応用例を紹介しながら基礎的な知識がどのように現代社会に役に立っているかを解説する。
到達目標
現代の最先端科学の一つである神経科学の概観を理解し、各分野への応用例を基礎的な知識に基づいてで理解できるよう試みる。これによって最新のバイオテクノロジー分野へ進むことができる基礎的な学力を身につけることを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
神経生理学の歴史I 現代の神経科学をよりよく理解する為に必要とされる重要な神経生理学上の成果を解説する。神経生理学Iの内容を十分理解して基礎知識をつけておくこと
第2回目
神経生理学の歴史II 上記の続き
第3回目
現代神経生理学 最近の神経生理学の動向を基礎的知識を踏まえて解説する。
第4回目
神経筋接合部と中枢神経系におけるシナプスの生理学 神経筋接合部の生理学とその拡張である中枢神経系のシナプス生理学を解説する。
第5回目
運動制御の細胞生物学的基盤I 運動制御の機構について細胞生物学的メカニズムを解説する。
第6回目
運動制御の細胞生物学的基盤II 運動制御の機構に関してマクロなレベルでの解説をする。
第7回目
視覚系の機能的細胞構築I 視覚の生理機構について網膜レベルから解説する。
第8回目
視覚系の機能的細胞構築II皮質におけるより高次の視覚情報処理のメカニズムについて解説する。
第9回目
記憶学習とシナプス可塑性I記憶学習の神経機構を生理学的及び分子生物学的に解説する。
第10回目
記憶学習とシナプス可塑性II記憶学習の神経機構と行動実験をあわせて解説する。
第11回目
情動の神経機構扁桃体の働きや恐怖条件反射などその周辺を解説する。
第12回目
感覚神経系の生理学I視覚系以外の神経機構、聴覚系などの神経機構に関して解説する。
第13回目
感覚神経系の生理学II同上
第14回目
神経系の発生過程神経系の発生の過程と神経細胞の成長などを解説する。
第15回目
神経生化学と神経薬理神経生理学や脳の働きを理解する為の生物化学と薬理学の基礎知識を解説する。

教科書
特に指定しない
参考文献
クフラー著「ニューロンから脳へ」、ネスラー著「分子神経薬理学」
成績評価方法
勉強しようとする意欲、授業の理解、出席、レポートなどで総合的に評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
神経生理学は最も難しい生物学の分野であるが、中枢神経系特に脳の働きを理解することを重要な目的の一つとしている。これを学ぶことによって自然現象や人間の心の働き、意識の問題を深く考えることができるようになりまた文化に対する深い理解も得られる。

更新日:01/22/2005
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