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社会分析論

科目
社会分析論
区分
教育学科科目群
授業コード
56358
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 木/12
単位数
2単位
担当者名
今尾 佳生
授業の概要
本講は、現代の社会状況を自律的・主体的かつ的確に判断できる資質を養うために、社会の基本構造、及び社会科学の方法論と諸問題に関する知見を土台として、現代社会の分析の仕方を学習することを目的とする。現代社会の複雑な様相を理解するためには、大量で多様な情報の科学的分析が不可欠である。そのため、本講では特に社会学、政治学、経済学、文化人類学の視点から現代社会に関する情報を収集・整理・分析するために方法論を提供する。本年度は、特に新聞利用学習の手法を取り入れ、マスメディアから提供される社会・行政・政治・経済・外交等の諸問題に関する情報を批判的に分析してゆく。授業前半では講義担当者から個別的な事例に合わせて、社会分析の視点と方法を提起してゆくが、後半では受講生各自の問題意識に基づいた発表が主体となる。
到達目標
現代社会に関する多様な情報を、社会科学の視点と方法から批判的に分析することのできる資質を涵養することを目指す。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入: 本講の目的と視点 メディアリテラシーと社会分析/社会科学の視点/批判の意味と意義/隠された前提/科学的分析と生活意識の葛藤テクスト第1、2、3章をよく読んでおくこと
第2回目
社会分析の方法 提供された情報に対する問題設定の方法/量的調査と質的調査/仮説の設定と検証
シミュレーション的思考
テクスト第13、14、15章をよく読んでおくこと
第3回目
社会分析の方法・: 世論 世論調査の方法/データの分析と解釈/世論調査の虚実テクスト第10章をよく読んでおくこと
第4回目
社会分析の方法・: 政治・経済/ 行政・財政 現代日本の政治制度/政治を見るための視点/政治関連情報の収集/現代日本の経済システム/経済を見るための視点/経済関連情報の収集と時系列分析テクスト第10章をよく読んでおくこと
過去1週間の新聞から当該問題に関する記事をスクラップしておくこと
第5回目
社会分析の方法・: 社会・事件 提供される情報と提供されない情報/メディアの価値意識の影響/内容分析テクスト第4、5章をよく読んでおくこと
過去1週間の新聞から当該問題に関する記事をスクラップしておくこと
第6回目
社会分析の方法・: 教育 現代日本の教育行政システム/社会問題と学校教育/教育問題をめぐるポリティックス/言説分析事前配布のプリントをよく読んでおくこと
過去1週間の新聞から当該問題に関する記事をスクラップしておくこと
第7回目
社会分析の方法・: 環境・福祉 生活環境を把握する視点/環境アセスメントと評価基準のポリティックス/福祉の現状と制度/福祉をめぐる政治と経済/環境・福祉をめぐる地域住民の意識テクスト第6章をよく読んでおくこと
過去1週間の新聞から当該問題に関する記事をスクラップしておくこと
第8回目
社会分析の方法・: 国際・外交・軍事 国際政治とパワー・ポリティックス/各国の政治・経済情勢と外交/民族問題/政略と戦略/国際世論の形成と情報操作テクスト第8章をよく読んでおくこと
過去1週間の新聞から当該問題に関する記事をスクラップしておくこと
第9回目
社会分析の実践: 受講者の発表・分析対象の設定/分析の視点と方法/データの解釈/質疑応答と講評発表担当者はレジュメ等、事前準備をしておくこと
第10回目
社会分析の実践: 受講者の発表・同上同上
第11回目
社会分析の実践: 受講者の発表・同上同上
第12回目
社会分析の実践: 受講者の発表・同上同上
第13回目
社会分析の実践: 受講者の発表・同上同上
第14回目
社会分析の実践: 受講者の発表・同上同上
第15回目
社会分析の実践: 受講者の発表・同上同上

教科書
『見えないものを見る力-社会調査という認識-』/石川淳志・佐藤健二・山田一成編/八千代出版/2,800円
参考文献
『脱常識の社会学-社会の読み方入門-』/ランドル・コリンズ/岩波書店/2,900円
『社会学研究法・リアリティの捉え方』/今田高俊編/有斐閣/2,200円
『世論調査で社会が読めるか-事例による社会調査入門-x/平松貞実/新曜社/2,200円
『複眼思考の独習帳』/山崎浩一/学陽書房/1,600円
『臨床社会学のすすめ』/大村英昭・野口裕二編/有斐閣/1,700円
『テレビジョン・ポリフォニー-番組・視聴者分析の試み-』/伊藤守・藤田真文編/世界思想社/2,200円
『現代メディアとコミュニケーション』/井上宏/世界思想社/2,300円
『メディア・リテラシーを学ぶ人のために』/鈴木みどり編/世界思想社/2,300円
『幻滅への戦略-グローバル情報支配と警察化する戦争-』/ポール・ヴィリリオ/青土社/1,600円
『メディア学の現在〔改訂版〕』/岡満男・山口功二・渡辺武達編/世界思想社/2,200円
『コミュニケーション論』/林進編/有斐閣/1,700円
『日常生活のマス・メディア』/美ノ谷和成編/中央大学出版部/2,330円
『リアリティ・トランジット-情報消費社会の現在-』/吉見俊哉/紀伊国屋書店/2,200円
『コミュニケーション研究-社会の中のメディア-』/大石裕/慶應義塾大学出版会/3,200円
『メディア・イベント-歴史をつくるメディア・セレモニー-』/ダニエル・ダヤーン、エリユ・カッツ/青弓社/4,000円
その他随時紹介する。
成績評価方法
・発表・レポート  40%
☆受講者各自が任意に選択した諸問題に関する発表の成果(口述及びレジュメ)と、発表後の質疑と講評とを考慮してまとめたレポートを評価する。レポートの枚数は400字詰原稿用紙5枚程度。
・テスト  1回  60%
☆講義で取り上げたテーマを分析する視点と方法論とが定着しているかいなかを判断するため、学期末にテストを実施する。指定教科書を熟読し、講義内容をしっかりノートしておけば心配はいらない。ノートのみ、持ち込み自由とする。
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:03/01/2004
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