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教育学基礎演習II 人間と社会

科目
教育学基礎演習II 人間と社会
区分
乳幼児発達学科科目群
授業コード
56041
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 水/34
単位数
2単位
担当者名
今尾 佳生
授業の概要
「教育学演習■」において養った、文献の読解方法を踏まえたうえで、本講では、引き続き受講者各人の問題意識に応じた研究問題の設定法、小論文やレポートの執筆法、口頭発表法など、社会科学的分野での基礎的リテラシーの獲得を継続する。その過程を通じて社会科学的視点の特質や、調査に関わる基礎的な諸概念、論理手続を学びつつ、研究実施のための方法論意識を身につけて行きたい。出きるかぎり一方的な講義を避け、講義担当者と受講者、あるいは受講者相互の質疑応答、意見交換を採り入れていきたいと考えている。受講者それぞれの立場において固定観念を脱した柔軟な発想で取り組むことが期待される。テーマとしては引き続き排除・逸脱の問題を取り上げる。
到達目標
自律的に社会科学分野における研究計画を策定することができるための知識・技能の修得を目指す。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入: 「演習■」の総括とレポート講評 社会学的文献の特徴とその包括的読解/プロポザルの趣旨確認/レポート講評
第2回目
共同体の形成因子としての排除・逸脱4 民俗学的異人論: 歓待と虐待 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第3回目
ワークショップ 異人論による実例の解釈とその問題点 適応事例と反証事例について検討しておくこと。
第4回目
異文化を背負う者たち1 マージナル・マン: 文化的ハイブリッドの運命 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第5回目
ワークショップ 境界人理論による実例の解釈とその問題点 適応事例と反証事例について検討しておくこと。
第6回目
異文化を背負う者たち2 社会学的異人論: StrangerとHomecomer 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第7回目
ワークショップ 現象学的社会学による実例の解釈とその問題点 適応事例と反証事例について検討しておくこと。
第8回目
異人・異端者の図像学1 異民族・異教徒の社会・文化的イメージ 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第9回目
ワークショップ 文化的コードに基づく図像解釈1 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第10回目
異人・異端者の図像学2 悪魔・魔物の創られ方 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第11回目
ワークショップ 文化的コードに基づく図像解釈2 事前配布プリントをよく読んでおくこと。
第12回目
排除逸脱体験の記述と分析1 受講生の排除・逸脱体験の記述 各自の排除・逸脱体験を所定の用紙に記入しておくこと。
第13回目
排除逸脱体験の記述と分析2 記述のプロトコル化の諸手続 排除・逸脱体験のプロトコル化の準備を進めておくこと。
第14回目
個人研究発表1 レジュメの作成/口頭発表の工夫 各自発表の準備(レジュメ作成を含む)をしておくこと。
第15回目
個人研究発表2 同上 同上

教科書
『読み書きの技法/小河原誠/筑摩書房/680円』
『メソッド/社会学-現代社会を測定する』/栗田宣義編/川島書店/2,200円
参考文献
適宜紹介する。
成績評価方法
■ レポート   1通    80%
☆授業テーマを含め、その他受講者各自の排除・逸脱体験を詳細に記述し、それに対して本講で提供し
 た諸理論に基づいた分析を施し、4000字程度にまとめる。執筆に当たっては、後日配付する「レポー
 ト執筆の手引き」を必ず参照すると。単なる感想文ではないので、しっかりとした実証性と論理性と
 が強く望まれる。
■発表 1回 20%
☆授業後半において行う予定の個人研究発表の成果を、問題の言明、レジュメ、質疑への対応等の規準
に基づいて評価する。詳細については授業時に説明する。
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:01/24/2005
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