検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

社会教育計画I

科目
社会教育計画I
区分
教育学科科目群
授業コード
16321
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 火/34
単位数
2単位
担当者名
今尾 佳生
授業の概要
近年の我が国の学習需要の高まりに応じる形で、1990年に「生涯学習振興法」が制定された。近代国家としての日本が百数十年にわたって信頼を寄せてきた学校教育の限界が露呈する昨今、社会教育/生涯学習の必要性は今後も増す一方であろうと思われる。こうした国民的機運の高まりを受け、あらゆる社会/年齢層や地域社会に対して学習や親睦、レクリエーションの機会を開放するためには、単に議論倒れには終わらない周到な社会教育・生涯学習の計画立案と、その実施とが重要になってきていると言えよう。本講は社会教育関連法規を踏まえたうえで、社会教育を実地に計画/運営するに際して必要となる理論的フレームワークを提供することを目的とする。社会教育主事補資格取得のために必修科目となっているので、単に提供された知識の記憶だけには留まらず、常に実践的関心を維持しながら取り組むことが受講者には期待される。特に自分自身が居住する地域社会の特性とニーズを踏まえ、その現状に対する眼差しを研ぎ澄ましていくことが必要となる。広く現代市民生活そのものへの洞察を深めていきたい。引き続き「社会教育計画・」を受講すること。また「社会教育の基礎」、「生涯学習概論」、及び「社会・教育調査」を事前、または同時に履修していることが望ましい。 
到達目標
社会教育計画策定の基礎原理・策定手順に関する理論的フレームワークの修得を目指す。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
社会教育計画の意義と範囲        社会教育・生涯教育・生涯学習の定義/教育行政の説明責任/社会教育主事の業務/教育文化産業/職業教育『社会教育計画』第1章をよく読んでおくこと
第2回目
地域社会の特性とニーズの把握 地域社会の特性と実態/社会教育行政実態/必要としてのニーズと要求としてのニーズ『社会教育計画』第3章をよく読んでおくこと
第3回目
学習者特性の把握 ライフステージと生活課題/流動性知能と結晶性知能『社会教育計画』第3章をよく読んでおくこと
『生涯学習の創造』4、8章をよく読んでおくこと
第4回目
社会教育計画における学習論 学習タイプ/学習スタイル/『社会教育計画』第4章をよく読んでおくこと
『生涯学習の創造』7章をよく読んでおくこと
第5回目
社会教育計画の立案過程・ 事業計画の種類/策定の原理と手順/プランニングとプログラミング『社会教育計画』第2、7章をよく読んでおくこと
第6回目
社会教育計画の立案過程・ 事前調査の意義と方法/調査にかかわる主要概念/調査対象項目/定量調査の方法/データ収集法/分析技法『社会教育計画』第2章、特論をよく読んでおくこと
第7回目
社会教育計画の立案過程・ 問題構造のマッピング/個別事業計画の目的設定/目的構成概念の操作的定義/目標への還元/社会教育目標と社会教育行政目標『社会教育計画』第2章をよく読んでおくこと
第8回目
社会教育計画の立案過程・諸条件の予測と手段の選択/既得条件/学習者特性/阻害要因/最適化『社会教育計画』第2章をよく読んでおくこと
第9回目
社会教育計画の立案過程・計画運営と評価/事業計画/物的計画/人的計画/財政的計画/評価計画/広報計画『社会教育計画』第2章をよく読んでおくこと
『生涯学習の創造』7章をよく読んでおくこと
第10回目
学習サービス行政の意義と内容ネットワーキング/集合学習と個人学習/リファレンス機能/学習相談『社会教育計画』第4、5章をよく読んでおくこと
第11回目
市民ネットワークの形成啓蒙主義的アプローチ/カウンセリング・マインド/市民組織/非マス化『社会教育計画』第5章をよく読んでおくこと
第12回目
社会教育施設の機能と運営・社会教育施設の定義/タイプと機能/施設設計『社会教育計画』第6章をよく読んでおくこと
『生涯学習の創造』6章をよく読んでおくこと
第13回目
社会教育施設の機能と運営・学習受容と配置計画/施設設置基準/施設職員の類型と専門性/施設間連携『社会教育計画』第6章をよく読んでおくこと
『生涯学習の創造』6章をよく読んでおくこと
第14回目
第15回目

教科書
『社会教育計画』/倉内史郎編著/学文社/2,400円
『生涯学習の創造-アンドラゴジーの視点から-』/西岡正子/ナカニシヤ出版/2,200円
参考文献
『生涯学習と社会教育計画』/岩井龍也他編著/学文社/2,500円
『社会教育計画の理論と実践』/木全力夫、則武辰夫編著/東洋館出版社/2,700円
『社会教育の展開と地域創造-九州からの提言』/小林文人・猪山勝利編著/東洋館出版社/3,200円
『解説教育六法 平成15年版』/新井隆一他編/三省堂/2,410円
その他随時紹介する。
成績評価方法
・レポート  1通  50%
☆授業で学んだ理論と知識を生かして社会教育計画のシュミレーションを行う。テーマは受講者各自の自由とする。各自が居住する地域の実情を反映したものであることが前提条件となる。
・テスト  1回  50%
☆本講は社会教育計画に関する理論的フレームワークの学習が中心となるので、それに則した客観テストを学期末に実施する。持ち込みはB5の紙一枚分(片面のみに書き込み可)。出題範囲は事前に通知する。
・出席  +α
☆4分の3ルールは当然遵守するが、加えて授業への参加度も評価に加える。講義時には担当者から積極的に問い掛けをしていくので、充分知性を発揮して取り組むこと。安易な「わかりません」という答えは認めない。
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:03/01/2004
検索トップページ担当別50音一覧