授業の概要 | この授業では堅苦しいクラシックではなく楽しいクラシックの聞き方を中心に学ぶ。良い聴衆になることを、大前提におき、音楽を愛する心を育むことを目的とする。楽譜が読めなくても、演奏が出来る、出来ないに関係なく、「音楽の楽しさ・おもしろさ」を体感していく授業である。筆者はピアノを弾きながら音楽を語って行く。たとえば、ベートーヴェンを例にとってみよう。年末になると第九が日本各地で演奏される。昨年のサントリーホール(わが玉川大学でも恒例となっているが)において12月中の第九の演奏会は10回以上を数えた。3日に1度は第九を演奏していることになる。ではなぜ、第九なんだろうか?音楽は理屈ではない。ただ、耳で聴いて心で感じればいいのだ。という考えもわからないわけではないが、少しでもベートーヴェンに近づくためには、少しばかりの予備知識が必要となる。実際の書いたスコアにも目を通し、音符も眺めてみる。またベートーヴェンの時代とショパンの時代ではまったく楽器も異なる。当然、演奏法も時代によって異なる。授業内でのパフォーマンスは大歓迎である。この授業は音楽を楽しむことを前提に基礎的実践を交えて展開していく。参考文献等は授業内で指示する。 |