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ポピュラーミュージック論

科目
ポピュラーミュージック論
区分
パフォーミング・アーツ学科科目群
授業コード
17138
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 金/78
単位数
2単位
担当者名
石田 一志
授業の概要
ポピュラー・ミュージックの歴史は広義には、19世紀ロマン派時代に遡る。シリアス・ミュージックとポピュラー・ミュージックの分裂と対立の構図がこの時代に生まれるからである。一方、ポピューラー・ミュージックの多様性は、具体的にはアフリカ系音楽やインディオ系音楽などの民俗音楽とコモン・プラクティス期の西洋音楽との融合によって推進されてきた。ここではポピュラー・ミュージックを美学的、文化論的に概念規定をおこなった上で、一種のクレオール音楽である代表的な曲種の特徴を、音楽様式の面から論じて行く。様式史としては同時代の純音楽との関係、また流行時の時代的・社会的背景についても論究する。
到達目標
ポピュラー・ミュージックの歴史と様式の理解。インターカルチュラル・ミュージックとしてのポピュラー音楽を捉える視点の確立。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ポピュラー・ミュージックの美学 ロマン派に於けるシリアス・ミュージックとポピュラー・ミュージックの分裂と美学的対立。20世紀における離反と接近。ジャンルを選ばず、数多くの音楽を聴くこと。
第2回目
ポピュラー・ミュージックと文化 演奏の場の変遷。出版、録音、放送の歴史。文化論のなかでのポピュラー・ミュージック。
第3回目
スペイン:ラテン音楽の母国 混血の国スペインの民俗音楽。
第4回目
タンゴの歴史1 「タンゴ元年」(1880)から黄金時代。ヨーロッパ進出。
第5回目
タンゴの歴史2 「第2の黄金時代」(1950年代)。「モダン・タンゴ」。
第6回目
ブラジル音楽 ショーロ。サンバ。ボ・サノヴァ。
第7回目
キューバ音楽 ルンバ。ソン。マンボ。チャチャチャ。
第8回目
メキシコ音楽インディオ音楽。ウアパンゴ。
第9回目
ジャズの歴史1ラグタイム。ニューオリンズ。シカゴ。スイング。
第10回目
ジャズの歴史2ビ・バップ。クール。ハード・バップ。フリー・ジャズ。フュージョン。
第11回目
ロック・ムーヴメント1ロックの誕生
第12回目
ロック・ムーヴメント2ロックの展開
第13回目
日本と東アジア1日本と東アジアにおける西洋音楽受容と大衆音楽。
第14回目
  〃  2日本と東アジアにおける戦後の大衆音楽。
第15回目
結論ポピュラー音楽と時代・社会的背景

教科書
適宜指示する
参考文献
講義の中で紹介する。
成績評価方法
レポートと出席率。
そのほか受講者への指示/メッセージ
誰にでも親しまれるポピュラーミュージックを理論的に裏付けできるよう、多くの文献に目を通してもらいたい。

更新日:01/24/2005
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