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人間行動論

科目
人間行動論
区分
人間学科科目群
授業コード
11058
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 金/12
単位数
2単位
担当者名
河野 哲也
授業の概要
人間の行動の特徴はどこにあるのでしょうか?それは、ロボットや動物の行動とどう違うのでしょう。人間には心がある。それでは心とは何でしょう。心は身体や脳とどう関係しているのでしょうか?こうした心の科学の根本にかかわる問題について考察してゆきます。知識は何も要りません。一緒にただ粘り強く考えてゆきましょう。とくに後半では、人間の心は、脳のなかにではなく、環境(外界)のなかに拡散して存在しているという説を取り上げてゆきます。
到達目標
(1)人間の行動の根本にかかわる諸問題について考察し、心についての理論の最新の考えを学ぶこと。(2)自分で考え、自分の意見を表現できる力を身につけること。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
イントロダクション 講義の概要、講義法、評価などの説明
第2回目
人間の心はコンピュータの知能はどう違うのか
(1)人間の心とは何か
「心と何か?」:心の定義と心身問題、認知科学の現状テキストの指定箇所、あるいは配布プリントを読んでおくこと
以下、同じ
第3回目
(2)あなたは人間ですか? チューリングテストと他者問題   〃
第4回目
(3)中国語の部屋 コンピュータは言葉を理解するか?   〃
第5回目
(4)どうしてあなたは態度を変えられるのか? フレーム問題について   〃
第6回目
現代の認知科学と心の哲学 近年の認知科学・心の科学の動向のまとめ、ディスカッション   〃
第7回目
エコロジカルな心の哲学
(1)世界は脳が生んだ仮想現実か?
間接知覚論(表象主義、唯脳論)の問題点テキスト『エコロジカルな心の哲学』の指定された箇所を読んでおくこと。
第8回目
(2)世界の意味や価値は直接知覚されるJ.J.ギブソンの直接知覚論   〃
第9回目
(3)アフォーダンスの理論ギブソンのアフォーダンス理論、「世界には意味が実在する」   〃
第10回目
(4)わたしの記憶はあなたのなかにある新しい記憶理論、「記憶は頭のなかにはない」、心の文脈説   〃
第11回目
(5)計算は脳でするものではない。紙でするのだ。心的機能(思考、言語、想像など)の外在説、道具の利用と人間の心   〃
第12回目
(6)意識とは何か?、「私」とは誰か?志向性についての問題、主観とは何か?自己はいかなる存在か?   〃
第13回目
まとめと講評   〃
第14回目
第15回目

教科書
河野哲也『エコロジカルな心の哲学』(勁草書房)
参考文献
柴田正良『ロボットの心』(講談社新書)
成績評価方法
中間ミニ・レポート(30%)、期末レポート(50%)、平常点(20%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
「人間の心とはなにか」「人間の認識と行動の特徴とは何か」「人間とコンピュータはどう違うのか」など人間の心と行動に興味のあるひとに向いたクラスです。

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