授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | イントロダクション | 講義の概要、講義法、評価などの説明 | |
第2回目 | 心にとって身体とは何か | なぜ身体が問題になるのか。哲学における心身問題、現代哲学における身体論、デカルトからメルロ=ポンティへ。 | テキスト・参考書・配布プリントなどの指定箇所を前もって読んでおくこと。 |
第3回目 | コンピュータに身体を | 現代の認知科学における身体性の重視。現象学的身体論と人工知能研究、ロボット研究。 | 〃 |
第4回目 | 他者の身体と自閉症 | 他者理解における身体の根源性。「他者問題とは何か」、近年の認知科学における「心の理論」と自閉症研究、「心の理論」で自閉症を説明できるか。 | 〃 |
第5回目 | 身振りとしての言語 | 言語の身体性。身振りの延長としての言語、言語的意味にしみこんだ身体的比喩、認知意味論・プロトタイプ意味論、対話の原理。 | 〃 |
第6回目 | 動物の身体 | 動物に心はあるか。デカルトの動物論、心の科学における動物の扱い、動物と人間の豊かな関係の構築 | 〃 |
第7回目 | 身体技法:社会化された身体 | 身体の社会学と文化人類学。モースの身体技法の概念、ブルデューの「ハビトゥス」の概念と社会化された身体、シンボルとしての身体。 | 〃 |
第8回目 | M.フーコーの身体論 | 『監獄の誕生』と『性の歴史』を読む。近代社会に見られる身体の管理、瑣末なものの政治学としてのディシプリン、古代ギリシャにおける自己のテクノロジーと自己身体への配慮。 | 〃 |
第9回目 | 病気・障害・身体(1) | 身体医文化における身体の扱い。医の文学に見られる「病気の表象」「食餌の技法」「優生学思想」「女性の身体」。 | 〃 |
第10回目 | 病気・障害・身体(2) | 今日のディスアビリティ・スタディーズ。身体に障害をもつこと、「障害は個性」と言えるか?、障害と「淡い主体」。 | 〃 |
第11回目 | 眼と絵画(1) | 身体と絵画表現の関係について。メルロ=ポンティの『眼と精神』、パノフスキーの近代絵画論。 | 〃 |
第12回目 | 眼と絵画(2) | 絵画知覚の心理学。アルンハイム、ゴンブリッチ、ギブソンの画像知覚の理論。 | 〃 |
第13回目 | まとめ:行動と身体 | 意図することと身体、身体の延長としての行動。 | 〃 |
第14回目 | | | |
第15回目 | | | |