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アメリカ文化研究

科目
アメリカ文化研究
区分
国際言語文化学科科目群
授業コード
51936
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 水/56
単位数
2単位
担当者名
池田 智
授業の概要
 アメリカ合衆国は1620年にメイフラワー号でやってきたいわゆるPilgrim Fathersの時代から現在に至るまでさまざまな意味で世界の「避難所国家」としての役割を果たしてきている。さまざまな人種・民族が共存し、一つの国家を築き上げ、肌の色、顔つき、骨格などの点で明らかに異なる人々がアメリカ人として存在してきた。アメリカ合衆国を一つの国家として存在させ、また一つの国民アメリカ人としてそこにアイデンティティを求める人々を結びつけるものは何か、またそれがアメリカ文化といわれる事柄にどのような影響を及ぼしているのかを探りたい。その一つの例として上げられることは2004年末に行われた大統領選で、なぜJohn Kerryが敗北したか、である。
到達目標
 当該科目の狙いに「卒業研究」のテーマを見いだすことを目指したい、という文言がある。テーマを見いだすだけではなく、「卒業研究」を執筆するにあたって読まなければならない原典資料を読むだけの英語力を養成することを到達目標としたい。その資料とRichard T. Schaefer. 2000. Racial and Ethnic Groups (Fifth Edition). Upper Saddle River, NJ: Prentice HallのChapter 5 'Ethnicity and Religion'
を利用する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
コースガイダンス  この講座の進め方や、テキストの読み方、辞典、事典などの紹介と利用の仕方などについて解説する。 
第2回目
Ethnic Diversity  アメリカの人種・民族の複雑さはアメリカがその植民地時代から世界の避難所国家としての役割を果たしてきたからである。 テキストを必ず下読みしてくること
第3回目
Why Don't We Study Whiteness?  ヨーロッパ移民はどのくらいいるのかを探る テキストを必ず下読みしてくること。
第4回目
Religious Pluralism 日本人にとっては馴染みのないところだが、ヨーロッパやアジア諸国では人種・民族によって特定の宗教と密接にかかわりがあることがある。アメリカにおける宗教事情を探る テキストを必ず下読みしてくること。
第5回目
Religious Pluralism  日本人にとっては馴染みのないところだが、ヨーロッパやアジア諸国では人種・民族によって特定の宗教と密接にかかわりがあることがある。アメリカにおける宗教事情を探る テキストを必ず下読みしてくること。
第6回目
The Rediscovery of Ethnicity: Hansen's Principle 移民の子孫はアメリカ人になっても、自らの出自を知りたがるところがある。何故か? マーカス・ハンセンの法則を探る テキストを必ず下読みしてくること。
第7回目
Symbolic Ethnicity 白人アメリカ人内における絆とはなにかを探る テキストを必ず下読みしてくること。
第8回目
The Price Paid by White Ethnic 白人といってもすべての白色人種を一括りにはできない。プロテスタントの白人もいればローマカトリックの白人もいるし、またユダヤ教徒の白人もいる。ホワイト・エスニックと分類される人びとは……? テキストを必ず下読みしてくること。
第9回目
The Italian Americans White Ethnic に分類されるイタリア系にたいして過去においてはどのような問題があったのだろうか? テキストを必ず下読みしてくること。
第10回目
Ethnicity, Religion and Social Class 民族性と宗教と社会的階級とはどのような関係にあるのかを探る テキストを必ず下読みしてくること。
第11回目
Religion in the United States アメリカ人にとって宗教とはどのような意味があるのかを探る テキストを必ず下読みしてくること。
第12回目
Diversity Among Roman Catholics and Protestants アメリカにおけるローマカトリックとプロテスタントの多様性を探る テキストを必ず下読みしてくること。
第13回目
Women and Religion 男女平等が問われて久しいが、男女差と宗教とはどのような関係にあるのかを探る テキストを必ず下読みしてくること。
第14回目
Limits of Religious Freedom:The Amish アメリカにはいまだに18世紀から19世紀中頃までの生活を続けている人びとがいる。アーミッシュと呼ばれる人びとである。彼らの実体を探る。 参考文献を読んでくること。
第15回目
まとめ  アメリカにおける宗教の位置について議論する。Videoを参考にする。

教科書
原則としてプリントを用意するが、アメリカの人種・民族に関心のある人は Richard T. Schaefer. 2000. "Racial and Ethnic Groups". Upper Saddle River, New Jersey 07458: Prentice Hallを購入されたい。amazonを利用するとよい。
参考文献
池田 智・松本利秋『早わかりアメリカ』(日本実業出版)
池田 智『アメリカ・アーミッシュの人びと』(明石書店)
森 孝一『宗教から読む「アメリカ」』(講談社メチエ)
坪内 隆『キリスト教原理主義のアメリカ』(亜紀書房)
井門富二夫編『アメリカの宗教』(弘文堂)、その他
成績評価方法
毎回の自発的発表(40%)+定期試験(60%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
辞書は研究社の『リーダーズ英和辞典』を用意していただきたい。電子辞書を利用する人はCASIOのEX-wordですと、『リーダーズ英和』と『リーダーズプラス』が利用できるようになっています。授業時は積極的に発言していただきたい。

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