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日本語学概論

科目
日本語学概論
区分
人間学科科目群
授業コード
1102351019
開設セメスター
3S4S
曜日・時限
春 火/56秋 木/34
単位数
2単位
担当者名
加藤 大鶴
授業の概要
 日本語学関するさまざまトピックスを取り扱います。取り扱うトピックスは大きく分類して次の4点です。
(1)「日本語」をとらえる視点
(2)「日本語」の音韻・音声
(3)「日本語」の語彙
(4)「日本語」の文字・表記
到達目標
 さまざまなトピックスに基づいて、日本語をとらえるための視点を得ることがこの講座の目的です。あたかも空気のように身の回りにありながら見えない、皆さんにとってアタリマエの母語を外国語として見つめた時、何が見えてくるでしょうか。
 日本語教師や日本語研究を志望する者はもちろんのこと、自分たちの使っている言葉に興味がある学生の受講を希望します。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
「日本語」をとらえる視点(1) ガイダンス授業を受けるにあたっての注意事項などを説明します。初回は重要なので欠席しないこと。
第2回目
「日本語」をとらえる視点(2) 「日本語」はいつ生まれたのか「日本語」とは何か?「日本語」という集合体は自明のものとして存在しているのか?カギカッコつきの「日本語」から日本語を取り出すことはできるだろうか?
第3回目
「日本語」をとらえる視点(3) 共通語と地域言語1出身地、生育地の異なる人と出会った時に感じる「あれ?」という体験はないだろうか?
第4回目
「日本語」をとらえる視点(4) 共通語と地域言語2東京の言葉だと思っていたのに「方言」だと指摘された時の驚き。「気づかない方言」について取り扱います。
第5回目
「日本語」をとらえる視点(5) 都市の多言語サービス 多言語主義町の看板はどんな言葉で表示されている?日本語と共存しているおおくの言語と、私たちはどのようにつきあっていくのか。
第6回目
「日本語」の音韻・音声(1) 日本語の音韻と音声何気なく話している「音」に意識的になってみよう。
第7回目
「日本語」の音韻・音声(2) アクセント「雨(あめ)」と「飴(あめ)」の発音はどのように違うか。「熱(あつ)いステーキ」と「厚(あつ)いステーキ」では?
第8回目
「日本語」の音韻・音声(3)日本語のリズム「ことばにはリズムがあります」とはよく耳にするフレーズ。そのリズムは何が担っているのだろうか?音節とモーラについて取り扱います。
第9回目
「日本語」の音韻・音声(4)音声の「らしさ」をさぐるタモリの4カ国語麻雀を知っていますか?
第10回目
「日本語」の語彙(1)単語と意味時間と時刻はどう違う?小さいとちっちゃいはどう違う?バカらしい話とバカっぽい話はどう違う?
第11回目
「日本語」の語彙(2)若者言葉・キャンパス言葉玉川大学でしか通用しない言葉、いくつ言えますか?所属する社会や世代にだけ共有される言葉があります。
第12回目
「日本語」の文字・表記(1)文字の体系「日本語」を書き記す文字の種類と成り立ちについて考えます。
第13回目
「日本語」の文字・表記(2)日本語の書記法オーサマとオーカミ。一方はお「う」さま、もう一方はお「お」かみ。なぜ書き方が違うのだろうか。「日本語」の仮名遣いについて考えます。
第14回目
予備(1)海外に出た日本語「日本語」は日本列島内で使われるだけではありません。海外に出た日本語にはどんなものがあるか紹介します。
第15回目
予備(2)予備日14回までの授業で触れられなかったことを補います。

教科書
毎回の授業でプリントを配布します。授業で配布するプリントをきちんと整理・管理しておいてください。
参考文献
いろいろあります。『日本語要説』ひつじ書房 ¥1,900など便利でしょう。その他は授業初回時に紹介します。
成績評価方法
毎回のコメント、学期末のテスト。出席は大学で決められているとおりです。
そのほか受講者への指示/メッセージ
常に自分や他人の話す言葉、あるいは新聞・雑誌・マンガ・本・インターネット等の言葉に敏感でいて下さい。実のところ日本語に気づけるネタは身近なところにたくさんあります。

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