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植物生態学

科目
植物生態学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
53002
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 月/56
単位数
2単位
担当者名
関川 清広
授業の概要
生態学とは、生物集団(群集)の性質を解明しようとする学問分野である。植物群集は、動物や微生物、周囲の環境条件と深く関わりながら、個々の個体だけでは観察できない複雑でダイナミックな振る舞いを示す。本講義では、植物群集を構成する個体、個体群を初めとして、群集および生態系に様々な視点から迫り、生態学的諸現象を理解することを目的とする。
到達目標
生態学的現象には、生物学的に、時間的に、空間的に、さまざまなレベル/スケールがある。これらを認識し、異なるレベル/スケール間の関係を理解することを通じて、植物生態学のおもしろさに接することを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
植物生態学とはどんな学問か 植物生態学の定義、研究の対象、植物の諸特性教科書A章を参照しておくこと
第2回目
植物群集(1) 植物群集(群落)の種類、組成と構造Q、R、S章を参照しておくこと
第3回目
植物群集(2) 遷都と更新、多種共存系 同 上
第4回目
植物の種間関係 生物間(種間)相互作用、他種生物(動物、微生物)との共生I、J、K、L章を参照しておくこと
第5回目
植物の個体群(1) 個体群の侵入と定着、個体の空間分布、個体群の性質、個体群の成長H章を参照しておくこと
第6回目
植物の個体群(2) 個体間の競争、密度効果、自然間引き(自己間引き) 同 上
第7回目
植物の生活史と適応戦略(1) 生活史と戦略、自然淘汰、進化と適応B、M、N2、O章を参照しておくこと
第8回目
植物の生活史と適応戦略(2)植物の生殖(有性・無性生殖)、花粉媒介、種子散布、植物の親子関係 同 上
第9回目
植物の物質生産(1)物質生産の概念、測定方法B、C、D、E、F、G、W章を参照しておくこと
第10回目
植物の物質生産(2)物質生産現象の諸プロセス 同 上
第11回目
植物の物質生産(3)物質生産と成長、分配、成長解析 同 上
第12回目
植物と環境(1)馴化と可塑性、生態生理学的現象 同 上
第13回目
植物と環境(2)環境要因の種類と性質、測定手法 同 上
第14回目
生態系と物質循環(1)生態系の構造、エネルギーの流れ、物質循環(主に炭素)C、G、P、S章を参照しておくこと
第15回目
生態系と物質循環(2)調査方法、数種の生態系における炭素循環の研究例 同 上

教科書
岩城英夫(訳)/生態学キーノート/シュプリンガー・フェアラーク東京/\3,200(税別)
参考文献
はじめてのえころじい/藤井宏一/裳華房、 植物生態生理学/佐伯敏郎(他訳)/シュプリンガー・フェアラーク東京、 保全生態学入門/鷲谷いづみ 他/文一総合出版、 生態学概説:生物群集と生態系第2版/宝月欣二(訳)/培風館 など
成績評価方法
期末試験70%、授業への参加度30%
そのほか受講者への指示/メッセージ
生態学的現象を考え、理解するには、対象とする現象の種類やレベルに応じて時間的・空間的に異なる視点が必要となる。たとえば、細胞レベル、個体レベル、群集レベルなどでどのような視点をもつことが大切か、授業時までに考えておいて頂きたい。

更新日:03/02/2004
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