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化学II

科目
化学II
区分
応用生物化学科科目群
授業コード
535175350013543
開設セメスター
2S3S
曜日・時限
秋 火/34秋 月/12春 木/34
単位数
2単位
担当者名
八並 一寿,相沢 宏保
授業の概要
化学の基本概念から反応速度論と化学平衡、原子の量子力学的モデル、軌道と電子の存在確立、酸化還元反応、配位共有結合、比熱、pH、イオン化と解離、溶液の束一的(集合的)性質、ラジオアイソトープと医療、化合物の書き方と命名法の規則など無機化学から有機化学への接点とするため、より深い考え方を導く。
到達目標
化学全般の総合的理解を深めるために、単に暗記しているだけの知識を補強し、身についた知識を使いこなせる知恵という状態に引き上げる。また、選択問題や計算問題が出来るという事よりも、化学的な物の見方、考え方をし他者に対して表現する事が出来る様になる事を目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
化学の起源
測定の体系
有効数字、科学的表記法
歴史、分野、影響、探求
メートル法、質量と重量、密度
温度目盛と熱
計るってどういう事か。歴史的流れ、世界の単位表記の現状は。
第2回目
物質とエネルギー、原子と分子 科学的方法とは・物質とエネルギー・質量およびエネルギー保存の法則・位置エネルギーと運動エネルギー・物質の状態・物理的性質と化学的性質・混合物・溶液・元素・原子・化合物・分子・元素および化合物の記号と式・原子質量と原子量・グラム原子量およびモデル・実験式・分子量・分子式・重量百分率組成物質の概念…科学的に物事を見る為には何をどう見て、どの様に表現するか。
第3回目
原子論 原子内には何があるのか
エネルギー順位とボーア原子
原子模型とは何か・ドルトンの原子説・電子の発見・陽子・中性子・原子番号・同位体・原子について残された問題は何か
スペクトル・エネルギーとしての光・ボーア原子・エネルギー準位・元素の基底状態の電子配置・八隅子則・電子配置の重要性
原子とはどの様な考え方か、どの様に発見され証明されて来たか、電子軌道とエネルギー準位とは何か。
第4回目
周期表 元素発見の歴史 歴史・現代の周期表・周期的傾向・電子配置と周期性・副エネルギー準位・同一族、同一周期にある元素の間に見られる類似性・原子半径・イオン化ポテンシャル・電子親和力・軌道(オーピタル)-原子の量子力学的考察・軌道の確率についての一つの説明周期表が得られ、化学が発展して来た歴史の流れを理解する。
第5回目
化学結合 原子はどのようにして結合するか ルイス(点電子)構造式・共有結合・配位共有結合・イオン結合・八隅子則に対する例外・共有結合かイオン結合か:電気陰性度の概念・結合中のイオン結合性と共有結合性の割合・多原子イオン・酸化数・化合物命名法:化合物の名称・分子の形と極性各種の原子・分子の結合や反応、名命法を整理しておこう
第6回目
化学反応式 反応のための処方
化学量論 反応における量
物質名反応式・化学式反応式・化学反応式の合わせ方・化学反応のタイプ・反応性系列・酸化還元反応
モル法・反応物と生成物の量・反応量を決める反応物の問題
化学反応が定量的に反応するのはなぜか。
第7回目
反応熱 化学とエネルギー 放出するものと吸収するもの・熱と化学反応・比熱・熱量計・熱化学反応の記述・反応熱の別な表し方・生成熱反応熱を求めること・化学反応による熱の実際的な応用・ヘスの総熱量の法則化学反応に併う熱の出入を理解する。
第8回目
気体状態 理想気体の挙動空気の圧力と圧力計・ボイルの法則・シャルルの法則・組み合わせた気体の法則(ボイル-シャルルの法則)・標準温度と標準圧力(STP)・ドルトンの分圧の法則・ゲイ リュサックの法則・気体のモル体積とアボガドロの法則・理想気体の法則・理想気体の法則から分子量を求めること・気体分子運動論気体の基本的性質を整理しよう
第9回目
液体状態および固体状態
液体の化学
液体および固体にまで拡張した分子運動論・液体の蒸発・液体の沸騰・液体の凝固・蒸留の過程・固体
似たもの同士は溶ける・百分率(パーセント)で粟原下溶液の濃度・モル濃度・規定度・溶液の希釈・溶液のイオン化・重量モル濃度・溶液の束一的(集合的)性質・沸点上昇・凝固点降下・重量モル濃度
固体・液体・気体
物質の三態変化と変化する時のエネルギーとは何か。
第10回目
酸、塩基および塩酸・塩基・酸と塩基の強さ・弱酸と弱塩基および動的平衡・水のイオン化・pH尺度・水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度の間の関係・塩・滴定・指示薬・酸-塩基滴定酸性、アルカリ性、中性、塩とは何であったか
第11回目
化学反応速度論および化学平衡化学反応速度論:反応速度と反応機構・可逆的化学反応・平衡定数・ル シャトリエの原理・イオン化定数・溶解度積・緩衡液とpHの調節化学反応にもスピードがある。スピードは何で決るか
第12回目
核化学・電気化学および環境化学核化学・ラジオアイソトープと医療・電気化学・環境化学および大気の汚染化学の利用と、地球環境の係りについて考える
第13回目
有機化学 炭化水素有機化学と炭素・有機化合物の構造式の書き方・有機化合物の分類・アルカン・異性体・アルキル基・有機化合物の命名法・アルケンとアルキン・環状炭化水素・芳香族炭化水素・他の有機化合物炭素を含む、化合物の化学
有機化合物への入り口
第14回目
有機化学 有機化合物の分類官能基・アルコール・エーテル・アルデヒド・ケトン・カルボン酸・エステル・アミン有機化合物の基本的な性質としては何があるか。
第15回目
生化学代謝・炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミンと無機質生体内での化学物質とその役割を考える

教科書
化学 基本の考え方を中心に/東京化学同人
参考文献
視覚でとらえる フォトサイエンス 化学図録/数研出版
化学を学ぶ人の基礎数学/化学同人
成績評価方法
小テスト・レポートおよび試験の総合による評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
一冊の教科書を読みこなし、知識や考え方の整理を行って頂く。中・高までの様にかいつまんだプリントの配布や要点等を示す事はせず、化学の基礎的考え方や表現の方法を、教科書を習熟する事で、体系的な学習を行う。授業はテーマの一部や考え方の道筋を示す場であり、内容・概念の習得は受講者の努力と予習・復習で得られる事である。

更新日:03/02/2004
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