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生物学B

科目
生物学B
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13013
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 火/34
単位数
2単位
担当者名
佐々木 正己
授業の概要
生物学の基本事項を重視しつつ、なるべく型にはまらず、実物観察や最新のトピックスなどを織り込みながら講義したい。植物を題材とした生物学Aが同時進行で進められるので、本講では主として動物を題材とする。ミクロ(DNA)とマクロ(地球生態系)を対局とする軸と、基本原理から多様性を結ぶ軸の2軸を意識して考えたい。
到達目標
講義する側としては,生物学を面白いと思ってもらうことを第一に考えたい.本年度から予習・復習をしやすい教科書に変えたので,一方で基本事項の理解に落ちがないようにもしてほしい.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
生物学への招待1 大学での勉強は高校までの勉強とどう違うべきか.
その根本的違いと必要な視点について論じる.
第2回目
生物学への招待2 生物学がどのように進歩してきたかを概観し,ヒトの全ゲノム解読の意義と今後へのインパクトについて語る.
第3回目
生体物質の構成とその基本機能(小試験対象) DNA,RNA,ATP,酵素タンパク質、高次構造,脂質など,生体を物質面からまずみておく.基本事項として次週,または2週後に小試験をする予定.
第4回目
野外授業 実物観察で考えることの重要性("Study Nature,Not Books")を示す.この回はごく短距離ではあるが,キャンパス内を歩くので,できるだけ筆記用具のみで集合のこと.(雨天の場合は次回と入れ替え,この日が試験日となるので注意のこと)
第5回目
ダイナミックな細胞像(小試験対象) 自己複製する生物単位としてのダイナミックな細胞の実体を詳しくみる.前の週が晴ならこの日が小試験日となる.開始時の20分を利用.
第6回目
生命活動とエネルギー 太陽の核融合に端を発するエネルギーがどう動物に利用されていくのかを,生態学の視点も入れながら解説.引き続きにはなるがこの日も試験.
第7回目
ヒトの体の各器官のはたらき 動物のということだが,ここでは自分たち自身の体を知るという内容としたい.
第8回目
動物の体内時計、時間生物学天体の運行への適応。発振メカニズム。動物における時計機能の集約化。リズモスタシス。医学への広がり.
第9回目
ホルモンによる代謝と行動の調節細胞間コミュニケーションの諸相、ホメオスタシスの調節。動機づけや行動の調節.
第10回目
動物行動の神経機構と脳の進化外界情報の入力から行動出力まで.
第11回目
DNAの生物学1基本構造と複製,Watson and Crickの原著論文を読む.遺伝子は常時複製され,調節されながらいつも必要な部分が発現しているとの認識が重要.
第12回目
DNAの生物学2転写と翻訳,動物の遺伝子工学の最前線.
第13回目
発生と分化の世界細部にはこだわらず,そのおもしろを強調したい.
とくに遺伝子発現の面から.
第14回目
進化生物学細かい進化の道筋を追うのでなく,生命の起源のところとヒトの進化を中心にのべたい.また,分子時計や分子系統学の有効性と限界について述べたい.
第15回目
世界の生物学研究事情スライドによる大学・研究所紹介,生物学におけるインターネットの利用法.

教科書
「目で見る生物学」改訂版.(石原勝敏ほか共著,培風館)
この他にも自分で気に入ったものを2,3冊求めることを勧めたいところ.
参考文献
授業中に随時紹介
成績評価方法
70%が試験、小試験その他が30%程度
そのほか受講者への指示/メッセージ
予習・復習に負担をかけるが,農学部生にとって最も基礎となる生物学なので,ぜひ真剣に取り組んで欲しい.

更新日:02/09/2004
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