検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

電子計測

科目
電子計測
区分
電子工学科科目群
授業コード
54220
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 水/78
単位数
2単位
担当者名
後藤 昌彦
授業の概要
今日では、生産現場、公共施設、家庭どこにおいても電気、電子機器が広く用いられている。それらの多くはなんらかの形で電圧や電流始めとして種々の量を測定する機構を内蔵している。そして、温度や流量を制御したり監視したりしている。このように計測技術は現代の工業技術の根幹をなすものである。変位や圧力などの力学量も結局は電気量に変換されるので最終的には電気計測に集約される。この科目では電磁気計測の基礎的な部分を概観する。すなわち、測定論、誤差論からはじめて、基本的な計測機器およびそれを使った測定法について解説する。この知識を基にして電子応用計測を学びロボチックスなどの進んだ分野を勉強できる。
到達目標
計測の基礎を十分理解すること。電気計測の基礎と、最近の動向である、デジタル計測の初歩を理解すること。具体的には教科書の例題、演習問題で60%程度正解できるようにしてください。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
測定の基礎 測定論、測定原理、測定の不確かさ、不確かさの評価法教科書の予習個所;16頁まで、この範囲の演習問題を解くこと(以下毎回同じ)
第2回目
単位と標準 SI単位系、電圧標準、抵抗標準、標準の供給30頁まで。
第3回目
指示電気計器 直流計器、交流計器、倍率器、分圧器、分流器、変圧器、変流器58頁まで、ただし3.1.4、3.2.3(d)、(e)、(f)、3.3.2は除外
第4回目
直流電気計測器 電位差計、直流ブリッジ、4端子法、テスター64頁から98頁まで。4.2.1、4.4、5.2.4、5.3.2、5.4、5.5は除外
第5回目
交流インピーダンスの測定 インピーダンスブリッジ、インピーダンス素子の等価回路、損失100頁から112頁まで。6.2、6.4、6.5、6.6、6.7.4は除外
第6回目
交流の測定 交流ブリッジ、高周波電圧電流計、周波数計、カウンター113頁から141頁まで。ただし第7章は除外
第7回目
電力、電力量の測定 誘導型電力量計、高周波電力計126頁から136頁まで
第8回目
波形、位相の測定ブラウン管オシロスコープの原理、構造、使い方140頁から159頁まで
第9回目
磁気測定ホール素子、磁気変調器161頁から172頁まで
第10回目
計測用電子回路OPアンプ、微分回路、積分回路173頁から181頁まで
第11回目
電子式計測器電子電圧電流計、デジタル式電圧計182頁から190頁まで
第12回目
信号発生器直流標準電圧発生器、交流標準信号発生器191頁から201頁まで
第13回目
光測定光電変換素子、イメージセンサ予習復習個所をWeb(e-Learning)で連絡します
第14回目
デジタル計測AD/DA 変換器、コンピュータインターフェース予習復習個所をWeb(e-Learning)で連絡します
第15回目
計測のトレーサビリティトレーサビリティ、国際相互承認、認定校正機関予習復習個所をWeb(e-Learning)で連絡します

教科書
菅野著、“電磁気計測”、コロナ社
参考文献
菅野著、“基礎電磁気計測、コロナ社
成績評価方法
ノートを学期末に提出していただきます(20点)。これと授業中の学習状況、出席状況(20点)などを考慮して、学期末試験の成績に加味して評価します。4回目終了時と8回目の終了時にそれまでの範囲で小テストをします(20点)。9回目から最後までの範囲での範囲で期末テストをします(20点)。
そのほか受講者への指示/メッセージ
回路理論と電子回路の基礎知識が必要です。電気通信主任技術者及び第1級陸上特殊無線技術者免許のためにはこの科目の履修が必要です。

更新日:
検索トップページ担当別50音一覧