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認知科学

科目
認知科学
区分
情報通信工学科科目群
授業コード
14335
開設セメスター
7S
曜日・時限
春 木/34
単位数
2単位
担当者名
齋藤 秀昭
授業の概要
外界を認知する機能は、生物の神経系が行っている最も優れた情報処理である。感覚認知は外からの情報をパッシブに受け入れるのではなく、感情や意欲、そして記憶などの内的な情報によって修飾されるアクティブな過程であり、したがって各自の人間形成にも深くかかわっている。この講義では視覚を中心に、そのような認知の神経情報処理のメカニズムにつき最新の知見を用いながら解説する。
到達目標
この科目の到達目標は、自分達の脳がどのような原理で働くかに関する基礎的な知識を習得し、その知識に基づいて自分とはいったいどのような存在であるのかを見つめなおすことにある。その結果をいかに他者に向かって表現(たとえばレポートの形)できるかで、到達度が評価される。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ガイダンス 講義の目的と全体構成の説明自分が、どのような目的意識をもってこの講義を受けるのかをはっきりと意識しておく。参考書「脳の探検」が役立つ
第2回目
認知心理と研究の歴史 人間の感覚認知の特性とその研究の歴史教科書には記載されていない。先人がどのような興味をもち、どのように感覚認知をどのように理解しようとしたかについて注目する
第3回目
視覚神経系の構造 視覚神経系の個体発生と系統発生(進化)教科書を予習し、生物の進化と神経系の進化との関係に注目する
第4回目
視覚神経系の構造 視覚神経系の階層構造教科書を予習し、神経系が機能を分担するまとまった構造の組み合わせであることを理解する
第5回目
網膜における情報処理 網膜の3次元LSI構造教科書を予習し、網膜は写真フィルムやテレビ画像とは異なることを理解する 
第6回目
網膜における情報処理 網膜における明暗及び色の情報処理教科書を予習する
第7回目
網膜における情報処理 網膜神経回路のモデル教科書のモデルの章を予習する
第8回目
視覚中枢における情報処理視覚中枢における機能分担教科書を予習し、視覚中枢が機能の異なるいくつかのシステムから成り立っていることを頭に入れておく
第9回目
視覚中枢における情報処理物体認知の神経情報処理教科書を予習する
第10回目
視覚中枢における情報処理空間認知の神経情報処理教科書を予習する
第11回目
視覚以外の感覚系における情報処理五感のうち、視覚以外の感覚の神経系の構造教科書には記載されていない。授業を注意深く受けて、視覚系と同じ点、違う点に注目する。参考書「脳の探検」が約に立つ
第12回目
聴覚神経系における情報処理聴覚神経系における神経情報処理教科書を予習し、聴覚の性質を考えておく
第13回目
学習・記憶と脳内情報処理神経系の可塑性と学習・記憶教科書のモデルの章を予習する
第14回目
学習・記憶と脳内情報処理人間と他の動物の脳の働きの共通点と相違点教科書には記載されていない。授業で理解する
第15回目
学習・記憶と脳内情報処理総合討論及び評価

教科書
視聴覚情報処理(基礎情報工学シリーズ19)/森北出版
参考文献
視聴覚情報概論(樋渡涓二編著、昭晃堂)
ビジョン-視覚の計算理論と脳内表現(デビッド・マー著、乾敏郎他訳、産業図書)
脳の探検(上、下)(フロイド E ブルーム著、久保田競監訳、講談社)
成績評価方法
授業への参加度(20%)、小論文形式のレポート(80%)
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:01/29/2004
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