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トライボロジー

科目
トライボロジー
区分
機械工学科科目群
授業コード
54138
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 金/12
単位数
2単位
担当者名
似内 昭夫
授業の概要
機械システムにおける摩擦摩耗現象について解説する
到達目標
機械技術者として必須のトライボロジー的素養を身に付ける
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ガイダンス トライボロジーとは、表面の特性表面という言葉から何を連想するか考えてみよう。
〔課題〕身の回りのトライボ現象と思われる現象を三つ選び、何故トライボ現象と考えたかを説明しなさい。
第2回目
接触面の変形挙動 真実接触面積、弾性変形と塑性変形、塑性流動圧力弾性変形と塑性変形の違いを復習してくること
〔課題〕いろいろな金属のヤング率と押し込み硬さを調べ、両者の関係をグラフにして見なさい
第3回目
摩擦の理論 Amonton-Coulombの法則、凸凹項、凝着項及び掘り起こし項da.Vinciの摩擦に関する業績を調べておくこと
〔課題〕いろいろな金属の組み合わせにおける摩擦係数の値を調べ、その中から一定の法則が導き出せるかどうか考えて見なさい。
第4回目
摩擦の理論 摩擦の定義、摩擦の分類、凝着摩擦とアブレシブ摩擦、Archardの式、摩擦係数〔課題〕身の回りの現象を見て、摩擦が役に立っている事例を三つ挙げて説明しなさい。
第5回目
摩擦の諸特性 摩擦の経時変化、正常摩擦となじみ面、比摩擦量、マイルド摩擦とシビヤ摩擦〔課題〕慣らし運転の効用について調べて見なさい
第6回目
確認テスト
第7回目
流体潤滑理論(1) 隙間内流動モデル、Newtonの粘性抵抗の式、粘度の基本特性〔課題〕
(1)いろいろな液体・気体の粘度を調べて見なさい。
(2)40℃における粘度が38cST、100℃における粘度が8cStの潤滑油の60℃における粘度を求めなさい。
第8回目
流体潤滑理論(2)Navier-Stokesの式
連続の式かReynoldsの基礎式へ
〔課題〕同心軸受における摩擦係数とゾンマーフェルト数の関係を導きなさい。
第9回目
流体潤滑理論(3)Reynoldsの基礎式の意味、弾性流体潤滑理論〔課題〕機械システムにおける接触面を考え、点接触、線接触、面接触するものの例を三つづつ挙げて、接触するトライボ要素の説明をしなさい。
第10回目
確認テスト
第11回目
潤滑剤・潤滑法工業用潤滑油、グリース、潤滑法〔課題〕現在問題となっている環境問題にはどのような問題があるか調べ、主な環境問題と潤滑油の関わりについて論じなさい。
第12回目
トライボ要素
転がり軸受工学(1)
機械要素におけるトライボロジーの考え方
軸受、軸受のトライボロジー的側面、転がり軸受の種類、予備番号、一般
〔課題〕機械システムにおける相対運動を考え、すべり運動、転がり運動、微小すべり運動、衝撃の例を三つづつ挙げて運動するトライボ要素の説明をしなさい。
第13回目
転がり軸受工学(2)転がり軸受の寿命〔課題〕深溝玉軸受6208が回転数n=650rpmでラジアル荷重Fr=3.2kN、アキシャル荷重Fa=1.8kNを受ける場合、軸受寿命L10hはどれだけか計算しなさい。
第14回目
シール工学密封理論、シールの分類、シール用材料、シールの選定〔課題〕自動車に使われているシールについて、(1)どこに、(2)どのようなシールが、(3)何故使われているか調べてみなさい。
第15回目
総合テスト

教科書
似内昭夫監修:「わかりやすい潤滑技術」、日本プラントメンテナンス協会
参考文献
授業時に紹介する
成績評価方法
確認テスト(20)、出席(20)、課題(20)、総合テスト(40)
そのほか受講者への指示/メッセージ
テキスト、ノートを忘れずに持参すること

更新日:03/18/2004
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