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社会と文化

科目
社会と文化
区分
教育学科科目群
授業コード
16197
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 金/34
単位数
2単位
担当者名
河野 銀子
授業の概要
ヒトが人間になり、さらに当該社会で期待される成員になるプロセスを「社会化」という。つまり、社会化とは、言語や知識・価値や行動様式などの文化獲得を意味する。この授業では、特に、「ジェンダー」の視点を中心に授業を展開し、文化としての「女」や「男」を考える。
到達目標
文化的に形成された男女の差異を前提した生活が制度のあり方が、現代の社会にミスマッチであることに気付き、新しい人間・文化・社会のあり方を考察する力の修得を目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
文化としての“女”と“男” 「ジェンダー」について概説し、男女のあり方が文化によって多様であることを紹介する。現代日本における「女」や「男」のあり方が、どのような特徴をもっているか、考えておく。
第2回目
社会化とジェンダー 「ジェンダー」が学習されるものであることを、いくつかの研究例をもとに概説する。自分が「女」や「男」であるというアイデンティティをいつ持ったか、それは何を根拠にしているかレポートする。
第3回目
学校教育とジェンダー 学校は、「ジェンダー」を再生産している、という研究などを紹介する、自分の学校教育の体験を振り返って、ジェンダーを学習したかどうか、具体的に考えておく。
第4回目
メディアとジェンダー メディアは、どのように男女を描いており、そこにはどのような問題があるのかについて概説する。メディアが描くジェンダーの特徴を調べておく。
第5回目
“恋愛”におけるジェンダー “恋愛”をテーマに学生間でディスカッションし、そこにはどのようなジェンダーがあるのか、考える。恋愛の実際について考え、意見を言えるように準備しておく。
第6回目
中間テスト 第5回までの学習内容の理解度・定着度を測る。ノートやテキストを中心に復習しておく。
第7回目
家族とジェンダー 「夫婦は男女か?」、「生殖技術と「親/子」関係」などについて考える。自分なりに「家族」を定義してみる。
第8回目
家事とジェンダー「家事」をめぐる研究を紹介する。「家事」を誰がやっているか、なぜそうなのか、について考えておく。
第9回目
子育てとジェンダー密室育児の問題点や、父親の育児参加という新たな動向を概説する。「子育ては誰がするのか?」について考えておく。
第10回目
労働とジェンダー「働く」という場面におけるジェンダーについて考える。自分のライフコースを「働き方」という観点でまとめ、なぜそのような希望があるのか、考察してレポートする。
第11回目
“セクハラ”学校や職場でのセクハラについて、学生間でディスカッションし、解決策を探る。セクハラの事例を新聞記事やインターネットで調べてくる。
第12回目
暴力とジェンダーDVや虐待について、ジェンダーの視点から概説する。ドメスティック・バイオレンスについて調べておく。
第13回目
政策とジェンダー男女共同参画社会基本法や各都道府県での取り組みについて概説する。自分の居住地域や出身地域に、男女共同参画社会に関するどのような条例などがあるか調べておく。
第14回目
ダイバーシティとジェンダー“女”と“男”の未来について、これまでの学習内容を踏まえて、学生間でディスカッションする。ひとりひとりの視点で未来を考えてみる。
第15回目
期末テスト本授業全体の理解度・定着度を測る。ノートやテキストを中心に復習しておく。

教科書
伊藤公雄ほか『女性学・男性学』(2002)有斐閣
参考文献
『家族論』(原ひろ子)放送大学、『ジェンダーの社会学』(江原由美子・山田昌弘)放送大学、『男女共同参画社会をつくる』(大沢真理)
成績評価方法
(1)平常点(ミニコメント+グループワーク)=40%
(2)積極性(予習・話題提供など)=10%
(3)中間・期末テスト(授業内容の理解度・定着度および応用力)=50%
そのほか受講者への指示/メッセージ
授業で扱う内容に該当する章は、事前に読んでおくこと。

更新日:02/09/2004
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