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環境心理学

科目
環境心理学
区分
教育学科科目群
授業コード
56039
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/78
単位数
2単位
担当者名
小林 亮
授業の概要
環境心理学は、人間の心や行動と環境とのかかわりを分析する近年注目されている学際的な学問領域です。ここでは環境を、自然環境のみならず、社会や文化を含めた重層的なものとして捉え、環境の関数としての人間のよりよいあり方を探ってゆきたいと思います。環境心理学の視点は、福祉や健康の問題にも大きな示唆をあたえるはずです。
到達目標
「環境」という概念が、現代の人文諸科学においてどのような意味合いで使われているかを理解し、環境心理学の知見を現実生活に応用していく基本的視座を獲得する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 環境心理学とは何か
第2回目
環境心理学の歴史I 心理学における「環境」、Lewinの「場の理論」、環境と文脈
第3回目
環境心理学の歴史II 生態学的心理学、パーソナルスペース、近接学
第4回目
環境概念の重層性 物理環境、社会環境、文化環境、対人環境、環境におけるシンボリックなもの
第5回目
環境認知 認知地図、認知距離、都市のイメージ
第6回目
環境美学 環境に対する感情および情動的評価、快適な環境とは何か
第7回目
社会環境と人間 パーソナルスペース、テリトリー行動、選択行動
第8回目
犯罪心理学と環境犯罪行動と社会環境との相互作用、より安全な社会を実現するにはどうしたらいいか
第9回目
環境問題と環境教育心理学から見た環境問題、環境教育の諸問題
第10回目
健康と環境 - 健康心理学の諸相「健康」概念の再検討と「環境」との関わり - 健康増進を可能にする環境とは何か
第11回目
「環境」としての文化複合的環境システムとしての文化、環境的動物としての人間の発達
第12回目
福祉と環境高齢者や障害者に配慮した環境デザイン。バリアフリー環境、ピクトグラムの活用、etc.
第13回目
都市環境の心理学都市計画および住環境整備への心理学の寄与
第14回目
環境と「癒し」心理療法における「環境」の活用、カウンセリングにおける環境の意味
第15回目
結論われわれにとって、よりよい「環境」とは何か

教科書
特に指定しない。アメリカの英文雑誌“Environment and Behavior”が環境心理学の最も権威ある雑誌とされているので、ここから目ぼしい研究を随時紹介してゆきたい。また隣接領域からも最新の資料を随時、紹介していく。
参考文献
授業中に適宜、紹介する。
成績評価方法
期末筆記試験(50%)とレポート課題(50%)による。
そのほか受講者への指示/メッセージ
非常に身近で今日的な問題設定をする学問です。自分自身の日常環境を見つめなおし、改善していく良いきっかけとして活用して下さい。

更新日:02/09/2004
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