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人間関係論

科目
人間関係論
区分
教育学科科目群
授業コード
16029
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 月/56
単位数
2単位
担当者名
河野 哲也
授業の概要
わたしたちはさまざまな人間関係を取り結んでいます。この講義では、人間関係においてもっとも基本的な「模倣」「役割取得」「共感」といった関係性が、人間の成長過程・発達過程のなかでいかなる役割を果たすのかについて考察します。
到達目標
(1)発達心理学、社会心理学、教育心理学の論点を取り入れながら、人間の成長発達における人間関係の役割について考察すること。
(2)ディスカッション型の講義を通して、お互いに自分の考え提案し、批評しあう表現力と思考力を身につけること。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ガイダンス 内容の概説、講義方法の説明、成績評価の説明
第2回目
幼児の対人関係(メルロ=ポンティの対人関係論)(1) 幼児の対人関係この講義では、テキストを事前に予習として講読してもらい、講義では、質疑応答とディスカッションのみを行います。以下のような形式(意見比較法)で講義を進めますので、確実に予習をしてきてください。
(1)前の週にテキストの予習(講読)箇所を指定します。テキストの1・2章分程度です。
(2)講義の最初に設問ないし問題を出し、各人が解答します(解答用紙は、講義の最後に全員回収します)。
(3)数名の学生を指名(4-5名)して、それぞれ自分の解答を板書してもらいます。解答について発表者に説明してもらいます。
(4)板書での解答をもとにクラス全体でディスカッションします。
(5)最後に、クラス全員に、これまでのディスカッションを考慮しながら自分なりの解答をもう一度、書き直してもらい、回収します。
(6)次回の講義の冒頭で、前回提出してもらった解答や意見や質問のなかで、面白いものや優れたものをとりあげます。
こうした手順で以下のテキストを購読し、期末にレポートを提出してもらいます。レポートは、拙著『レポート・論文の書き方入門』の形式に従って書いてもらいます。
第3回目
幼児の対人関係(メルロ=ポンティの対人関係論)(2) 相互主観性と身体
第4回目
幼児の対人関係(メルロ=ポンティの対人関係論)(3) 表現と幼児のデッサン
第5回目
幼児の対人関係(メルロ=ポンティの対人関係論)(4) 他者の知覚と対話
第6回目
安心社会と信頼社会(役割取得の社会心理学)(1) 安心社会と信頼社会
第7回目
安心社会と信頼社会(役割取得の社会心理学)(2) 日本人は集団主義で、アメリカ人は個人主義か?
第8回目
安心社会と信頼社会(役割取得の社会心理学)(3)信じる者はだまされるのか?
第9回目
安心社会と信頼社会(役割取得の社会心理学)(4)地図型の知性とヘッドライト型の知性
第10回目
安心社会と信頼社会(役割取得の社会心理学)(5)開かれた社会と社会的知性
第11回目
学校と社会(デューイの学校心理学)(1)学校集団と社会
第12回目
学校と社会(デューイの学校心理学)(2)学校と子どもの生活
第13回目
学校と社会(デューイの学校心理学)(3)教育の心理学
第14回目
学校と社会(デューイの学校心理学)(4)仕事の心理学
第15回目
まとめ

教科書
(1)M.メルロ=ポンティ『幼児の対人関係』(みすず書房)、(2)山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)、(3)J.デューイ『学校と社会』(岩波文庫)
参考文献
河野哲也『レポート・論文の書き方入門』(慶応出版)
成績評価方法
平常点と期末レポートによります8割以上の出席が必要です。
そのほか受講者への指示/メッセージ

更新日:02/10/2004
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