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舞台照明

科目
舞台照明
区分
パフォーミング・アーツ学科科目群
授業コード
57107
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 金/234
単位数
3単位
担当者名
菊地 芳子
授業の概要
□舞台照明デザインの研究。□舞台で上演される演劇の台本やオペラの楽譜の中には創造の基がある。作者が観客に何を伝えようとしているのかを読み取ることが大切であり、そこから何を表現すべきかを考えて照明のデザインは創られる。そして、観客に伝えるものを表現するためには、正しい技術を使うことも大切なことである。舞台照明デザインを考える上で必要な様々な知識を学ぶと共に作品の本質を理解し、作品を支える芸術としての光の表現について学ぶ。
□この授業は講議と実技で構成される。詳細については初回の授業にて伝達する。
授業に必要な服装と工具等は、各自で用意すること。
なお、履修するには「劇場入門」と「劇場技術B」を修得していること。
到達目標
舞台照明の役割とデザインについての基本を学び、作品に良くとけ込んだ光の効果とは何かを理解する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 授業の進め方のガイダンス。
現代の劇場環境についてのディスカッション。
劇場体験を通して感じていること等を整理しておく事。
第2回目
劇場に於ける照明効果 古代・中世の劇場、ルネッサンス時代・エリザベス王朝時代の劇場などを中心に。課題を元にプレゼンテーションを行う。
第3回目
    〃   能舞台から歌舞伎劇場、明治から戦後の劇場等を中心に。       〃
第4回目
舞台美術の変遷 劇場改革者達の生み出した、舞台芸術の考え方をその歴史と共に学ぶ。       〃
第5回目
光源の変遷 ろうそく、明り取りの窓、オイルランプ、アーク灯、白熱電球など、光源の変遷と表現について学ぶ。       〃
第6回目
光の観察 光と影の関係を、絵画から学ぶ。       〃
第7回目
舞台照明の要素 視覚的効果について、照明生理、光の実体、色の存在を中心に学ぶ。       〃
第8回目
    〃審美的効果について、色光と陰影を中心に学ぶ。       〃
第9回目
    〃写実的効果について、自然現象や時間経過を中心に学ぶ。       〃
第10回目
    〃表現効果について、環境表現と心理表現を中心に学ぶ。       〃
第11回目
照明デザインの実際光と素材のデザインを考える。基本イメージとデザインの組み立てのグループワーク。
第12回目
    〃光と音楽のデザインを考える。      〃
第13回目
    〃演劇のデザインを考える。各自で基本イメージとデザインの組み立てを行い、ディスカッションを行う。      
第14回目
    〃舞踊のデザインを考える。年度末の授業発表会での照明デザインを行う。
従って、授業時間外の集中授業も行う。
第15回目
    〃舞台美術展の空間や作品への照明デザインを考える。舞台美術展の日程は、後日伝達するが開催期間およびその前後には集中授業を行う。

教科書
随時、プリントを配布する。
参考文献
舞台照明学 上巻、下巻/遠山静雄/リブロポート。 舞台照明/大庭三郎/オーム社。 舞台・テレビジョン照明 基礎編/(社)日本照明家協会。 日本舞台照明史/(社)日本舞台照明家協会。 他、授業時に紹介する。
成績評価方法
課題点50%. 平常点50%.
そのほか受講者への指示/メッセージ
 舞台照明を考える際には技術を無視することは出来ないが、光の表現の可能性を認識し、芸術としての思考と意欲を感じて欲しい。 併せて、プレゼンテーションの重要性と、自分の考えを整理して聞き手に伝える方法も習得して欲しい。

更新日:02/09/2004
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