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ビジネス・エシックス

科目
ビジネス・エシックス
区分
国際経営学科科目群
授業コード
1552255519
開設セメスター
3S4S
曜日・時限
春 火/34秋 火/34
単位数
2単位
担当者名
永田 清
授業の概要
ビジネスエシックス(Business Ethics=BE/企業倫理)とは、企業の社会的、倫理的側面に焦点を当てた経営学の新しい分野である。日米で、企業の不祥事が相次ぐ今日、その重要性はますます増してきている。

 本科目では、最近の好書(講談社現代新書)をベンチマーク本(定本)とし、同時に、現時点では最も充実した on the Webの本テーマに関するアーカイブ的情報源も毎週活用する(日英文で有り)。いわば、今ハヤリのe-Learning式、立体的授業進行としたい。授業テーマは、定本(教科書、毎回必携)からのみならず、これらWebsitesからも重点的に選び、学生諸君と即時即席討論の形で進める。具体的テーマの展開は、BEの概念設計(への理解)から入り、その焦点とも言える、今注目の企業統治(Corporate Governance)論へ移り、次いで論点の日米比較を行う。特に、日本の事例研究(日経、等)も積極的に取り上げる。最後に、今後の展望の形として、BEの哲学論まで考えてみたい。毎週予習1時間+復習1時間(計画性を立てる)。
到達目標
学期末には、日米のビジネスエシックスに関する最新の理論と実態(事例研究心)が十分習熟でき、さらに自己の行動へも倫理性(Code of conduct)が十分反映される学習成果を目指す。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
基本的理解 定本:はじめに (問題提起)
「CSRアーカイブス」(日本総研編)Websiteの活用   
定本:pp.3-7
宮坂Website: 「経営倫理学とはなにか」
CSR Websiteの検証
第2回目
ビジネス エシックス(Business Ethics;BE)の概念設計 第1章:「ビジネス エシックス」とは何か定本:pp.15-47 (予習と復習へ)
宮坂Website:「BE 基本用語」
CSR Websiteの検証
第3回目
企業統治(論):日米比較 第2章:「コーポレート ガバナンス」とは何か定本:pp.50-58 (米国のケース)
宮坂Website:事例(米国)検索せよ
CSR Websiteの検証
第4回目
同上(続) 同上(続)定本:pp.59-74 (日本のケース)
宮坂Website: 事例(日本)検索せよ
CSR Websiteの検証
第5回目
米国流BEとは(詳論) 第3章:米国流BE: 米国企業の雇用関係
本来、経営とはどんな原理で動くのか
定本:pp.76-80
宮坂Website: 文献目録から米国企業を検索せよ
CSR Websiteの検証
第6回目
同上(続) 同上:従業員の権利と義務 定本: pp.81-111
宮坂Website: 同上
CSR Websiteの検証
第7回目
日本流BEとは(詳論) 第4章:日本流BE: 「世間」あって「社会」なし
         労働者の権利
定本: pp.114-133
宮坂Website: 文献目録から日本企業を検索せよ
CSR Websiteの検証
第8回目
特定事例研究;日経第5章:日本経済新聞社と言う「イエ」定本:pp.135-168
CSR Websiteの検証
第9回目
BE論の本質論へ第6章:「腐敗」と「信頼」とは定本:pp.170-196
宮坂Website: 資料(倫理網領を検索せよ)
CSR Websiteの検証
第10回目
BE論の哲学論へ第7章:「個人」と「公共性」定本: pp.197-224
宮坂Website: 資料から関連情報を検索せよ
CSR Websiteの検証
第11回目
BE論の展望同上:「新しい公共性」を求めて定本:pp.225-233
宮坂Website: 文献目録+資料から関連情報を検索せよ
CSR Websiteの検証
第12回目
おわりに著者のBE論に対する基本的理解(なぜ、これを取り上げたか)定本: pp.234-243
宮坂Website: 全体のリンク先から、関連性ある情報を検索せよ
CSR Websiteの検証
第13回目
本科目担当教員(永田)のBE論なぜ日本でこれが関心持たれるか
日本社会の特殊性から見るBE論(タテマエとホンネ)
定本:全体の総復習を(日本事情に絞り込む)
CSR Websiteの検証
第14回目
BE論は教えられるかどうか;本学経営学部の目玉科目への条件とはBE(論)と教育
今、なぜアメリカのMBA課程でBE論が注目されているか
学生諸君の即時即席デベートへ
CSR Websiteの検証
第15回目
将来展望へ日本企業のGood Companyへの(遠い?)道
日本的経営におけ
る経営倫理とは(今一度再考察へ)
宮坂Website: 全体から、関連情報を総括せよ
CSR Websiteの検証

教科書
定本:『ビジネス エシックス』塩原俊彦(著)2003年12月20日発行
講談社現代新書
準定本:「CSRアーカイブス」(日本総研編):http://www.csrjapan.jp/
宮坂純一Website: 経営倫理学への招待 ( http://www009.upp.so-net.ne.jp/juka/)
参考文献
開講後、必要に応じて担当教員よりクラスにて指示。
成績評価方法
期末レポート(試験)      30%
Web演習レポート         30%
毎週記入コメントシート     20%
出席+授業参加         20%
計100% (100=ベンチマーク点=評価A)
そのほか受講者への指示/メッセージ
定本(教科書)は、本テーマに関する最新の手軽な市販本で、論点が明確にまとめ上げられている良書と言える。本科目は、定本の論点(章立て)を順次授業で講議+討論の対象とするが、同時にこのコマで始めて、日本総研編集「CSRアーカイブス」(専門情報源)も準定本として採択し、毎週関連情報を追跡調査研究する。さらに、著明学者宮坂純一の非常に良心的な編集のWebsite(インターネットのオープンソース)も参考資料源として採用し活用したい。このように多彩な形で、学生は、毎週自己のPC から関連情報をrealtime, onlineで追跡し、検証していく。その成果は、随時Web 演習レポートとして作成し、提出する。本学のPC環境をフルに活かした、e-Learningの授業スタイルとしたい。

更新日:02/09/2004
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