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中小企業論

科目
中小企業論
区分
国際経営学科科目群
授業コード
55558
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 木/345
単位数
3単位
担当者名
永田 清
授業の概要
日本のユニークな企業形態といわれる中小企業(SBC)を、その普遍性と特殊性から分析し、その現代的意義と将来像を探る。本科目では、本学経営学部として初めての試み(Pilot Project)として、最新版『中小企業白書』(2004年版)(2004年5月刊行)をon the Web(インターネットのオープンソース)から、毎回直接アクセスして、授業を進める。このWeb版は、無料であり、(有料の)印刷版(市販本)と同一内容であり、このような無料の中小企業白書が存在していることはあまり知られていない。なかんずく、それを大学授業へ教科書として採択するのは、本学が最初であろう。

 学生諸君は、本学の大変恵まれたPC活用環境を最大限利用し、いわば(日本流)e-Learningを実地訓練できる機会が、本科目履修で得られる。毎週3時限の授業は、担当教員の講議+その論点のWeb版白書の精読+学生一同とのオープン討論会、の形で進めたい。
 従って、学生諸君は、毎回自己のPC持参で授業参加し、教室内でRealtime, onlineで白書をuploadし、授業参加する。教科書を全面的にオープンソース(無料)のWebsiteから採択することにより、学生諸君へもっとe-Learningのダイナミックな活用メリットを体得してもらう、ユニークな授業展開にしたい。
到達目標
学期末には、自由自在にWebsitesが目的思考型で活用できる(いわば)Data mining技術の習熟と、国家資格『中小企業診断士』の1次試験内容が十分理解でき、その受験準備への第1歩となるよう、学習成果を高めたい。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
科目ガイダンス 科目目的、授業内容、教材(最新版『中小企業白書』Web版)の特色、試験(レポート課題)、等。自己のPCで、白書Web版のupload技法の事前訓練。
第2回目
事前学習 昨年度版(2003年版)白書に見る、日本の中小企業の実態(特色と問題点)。2003年版白書をuploadせよ。
第3回目
2004年版最新)版白書の構成 (そもそも)白書とは。当白書の歴史。最新版の項目分析。昨年度版との比較研究(+評価)。2004年版白書の「構成」を事前uploadし、内容を精読する。
第4回目
第1部構成の内容分析:
最近の中小企業を巡る動向
(マクロ環境分析から)
どんな内容(章立て)から構成されているか。その(問題点の)特色は。今なぜそれらが(白書で)問題化されるのか。第1部構成の各章内容の確認(その流れの包括的理解)をする。事前精読する。
第5回目
第1部第1章の内容分析:
中小企業を巡る全体的景気動向
(業況の特色は)
具体的テーマ(論点)とは。それらは、マクロ要因(問題)かミクロ要因(問題)か。中小企業経営への影響をどう見るか。第1部第1章の事前精読へ。
第6回目
同上(続) 問題点のさらなる分析は。さらに、どんな話題が出されているか。企業事例研究はあるか。その特色は。同上
第7回目
第1部第2章の内容分析:
中小企業を取り巻く金融環境
(金融機関の実態、中小企業の
経営実態)
第1章と同じアプローチ(分析手法)で、ここでの話題か問題点を描き出す。第1章との関連性も見る。第1部第2章の事前精読へ。
第8回目
第2部構成の内容分析:
日本経済の再生(問題)と中小企業の役割
(マクロ環境分析からミクロ環境分析へ)
第2部が白書の中核であるが、その主要テーマの特色は。なぜそれらが問題化されるか。マクロとミクロとの関連性は。第2部全体構成を事前精読する。
第9回目
第2部第1章の内容分析:
中小企業の強みとその貢献
(SWOT分析で見る特色とは)
中小企業の生産活動の特色。大企業との連係プレー(その変遷と実態、展望へ)。経営スタイルの特色(経営力の分析)。第2部第1章の事前精読へ。
第10回目
第2部第2章の内容分析:
中小企業の創業、企業、退出、再生問題は
(収益状況と経営実態)
開廃業の統計的実態と分析。退出要因と再生要因の検証。再生可能な企業の特色は。今ハヤリのベンチャービジネス化の方向は。従来の下請けシステムからネットワーキング化の道は。第2部第2章の事前精読へ。
第11回目
第2部第3章の内容分析:
(特に)中小企業の廃業(+倒産)問題と再起戦略のあり方
経営力失墜の原因分析。廃業と倒産の実態(定性的分析から見る要因/特色とは)。再起の戦略とは。第2部第3章の事前精読へ。
第12回目
第2部第4章(第3部第1章)の内容分析:
中小企業の経営革新の道
(新しい事業連係、戦略的提携法)
厳しい経済環境を生き延びる中小企業の強かな経営戦略とは。大企業との新しい関係作りへ。Only-oneの技術開発の道は。海外進出戦略は。新製品開発の仕組みとは。第2部第4章(第3部第1章)の事前精読へ。
第13回目
第3部第2章(まとめ)の内容分析:
中小企業の将来像(展望)
日本的中小企業の特色とは。国際比較から見る日本の中小企業の方向性。将来の進む道とは。政府の助成(方)は。第3部第2章(まとめ)の事前精読へ。
第14回目
国家資格『中小企業診断士』試験とは試験制度の意義。試験システムの特色(3次構成)。試験内容と本学経営学部授業との関連性。受験戦略はいかに。「中小企業診断士」の仕事とは。当試験制度に関する別途Websiteあり。後日詳細お知らせへ。
第15回目
総まとめ白書全体の復習、残された問題点。来年度(以降)の白書展望へ。中小企業経営専門家への道(MBA 進学もオプションとして)。今や、「経営コーチ」への展開。白書全体の自在な活用。Web版白書をBookmarkへ。そして、将来の活用方法を独自に編み出す。Good Luck !

教科書
*中小企業庁(編)『中小企業白書』2004年版(Web版)(毎週必携on the Web)
http://www.chusho.meti.go.jp/hakusyo/index.html)
参考文献
開講後担当教員よりクラスにて指示
成績評価方法
期末試験(レポート課題)  50%
コメントシート(毎週提出) 30%
出席+授業態度       20%
計 100%(100=ベンチマーク点=評価A)
そのほか受講者への指示/メッセージ
本科目の担当教員(永田)は、国家資格「中小企業診断士」(現役)であると共に、現在は大学教員ながら「経営コーチ」として今迄中小企業経営者へ経営コンサルテイングを実務としてきている実績もある。その実務経験から中小企業白書を(いわば)経営者へはユニークな「経営指南書」として活用してきた経緯がある。今回、その経暦を教育内でさらに活かしたい。合せて、今やインターネット時代であり、当白書がon the Webで自由にアクセスできるので(しかも無料!)、いわばe-Learning方式でこれを教科書とし、毎回授業をダイナミックに展開したい。そのため、学生諸君は、毎週自己のPC 持参で授業参加し、ライブの形で、白書を即時即席uploadし、授業中の教材とする。極めてユニークなPC活用の授業スタイルとしたい。学生諸君の積極的参加を期待する。

更新日:02/09/2004
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