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比較文学概論

科目
比較文学概論
区分
外国語学科共通科目群
授業コード
24515
開設セメスター
7S
曜日・時限
春 水/78
単位数
2単位
担当者名
平高 典子
授業の概要
比較文学とはどのような学問なのか、またその研究方法を用いるとどのような成果を上げることができるのかを講述する。その際に比較文学が生まれる以前の諸々の文学研究法を一通り概観し、なぜ新しい方法として比較文学が必要とされるに至ったかを確認する作業が出発点となる。その上でこの学問のこれまでの歩みと現況について述べ、未来の可能性を考察する。
到達目標
さまざまな文学研究、なかでも比較文学の方法をおおまかに理解し、その知識をもとにして、文学作品を鑑賞・解釈できるように なることを目的とする
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
比較文学とは(1) 芥川龍之介「蜘蛛の糸」は実はロシア民話だった?(各回共通)授業中に紹介される作品にできるかぎり目をとおしましょう。授業中与えられる課題に積極的に取り組みましょう。
第2回目
比較文学とは(2) 原作を超える翻訳-上田敏「山のあなた」はなぜすばらしいのか
第3回目
比較文学とは(3) 翻訳が明かす原作の真実-石川啄木「東海の小島の磯の~」の東海の小島ってどこ?
第4回目
比較文学とは(4) 文学における恋と愛と性ーこの3つはどう違うのか
第5回目
比較文学とは(5) 『走れメロス』-メロスはアラビアから走ってきた
第6回目
比較文学の歩み(1) 世界文学の流れ(古典文学からロマン派まで)
第7回目
比較文学の歩み(2) 世界文学の流れ(比較文学の登場)・日本における比較文学の歴史
第8回目
短編小説とは短いだけが短編小説ではない-「鷹の理論」
第9回目
文学研究のいろいろ(1)書誌学・本文校訂・訓古(語釈)・作家研究
第10回目
文学研究のいろいろ(2)形態分析(韻律学)・心理学的解釈・民俗学的社会学的方法
第11回目
グリム童話「蛙の王様」を様々に分析してみよう(1)少しずつ違う「蛙の王様」-グリム童話は作り話?
第12回目
グリム童話「蛙の王様」を様々に分析してみよう(2) 明治21年の翻案と平成の「本当は恐ろしいグリム童話」を比較する
第13回目
比較文学から比較文化へ(1)文学と絵画-夏目漱石の描く女性と絵画
第14回目
比較文学から比較文化へ(2)文学と音楽-88曲の「野バラ」と5曲の「君が代」
第15回目

教科書
プリント配布
参考文献
新田義之『比較文学への誘い』大学教育出版
成績評価方法
2回の小レポート・テスト・平常点の総合、ただし人数が多い場合は変更することがある
そのほか受講者への指示/メッセージ

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