検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

英語圏小説A

科目
英語圏小説A
区分
英米文学コース科目群
授業コード
22010
開設セメスター
7S
曜日・時限
春 水/12
単位数
2単位
担当者名
小野 雅子
授業の概要
難解な作品の多い作家ウィリアム・フォークナーの作品中でも、易しいといわれるのが本作品である。作家自身が、自らの作品群の、いわば入門書として本作品を読むことを奨めている。だが、他の作品に比べて読みやすくても、この作品にはフォークナー文学に共通する様々な要素が盛り込まれている。アメリカ南部の伝承、南北戦争による南部貴族の没落、フォークナーの女性観、フォークナーの手法、フォークナーの伝記的要素等である。しかも、この作品は、もともと短編として発表したものを、一つの長編小説としてまとめたものである。そうした点から、個々の章をばらばらで読むこともできるし、全部を一つの作品として読むこともできるという大変興味深い作品構成となっている。春学期のこの授業では、そのうちの2編、AmbuscadeとRaidを読みたい。この2編は、ハラハラしたり、どんでん返しのある冒険物語的要素と、南北戦争の悲劇があいまって、面白い中にも考えさせる要素をもった作品である。秋学期に読む2編のやや重いテーマにどのようにつながっていくのかを楽しみにしながら、読んでもらいたい。
到達目標
まず、フォークナーという作家の文体、手法に慣れることが最初の目標である。フォークナーの作品に共通する、南部の騎士道精神、Ladyという考え方、「高貴な身分に伴う精神的義務」、勇気、黒人、南北戦争による敗北等、様々なキーワードが登場してくる。それらが、どのように作品に反映されているのか、読み取っていって欲しい。この授業では、「考える」ことが中心なので、常に疑問を持ち、考え、自分なりの結論を出すことが求められる。更に、自分なりのキーワードを見つけることも可能であろう。作品のタイトル『征服されざる人々』は一体誰なのか、作家がこのタイトルをこの長編小説につけた理由を、まず、この2編から考えて欲しいと思う。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
オリエンテーション1 フォークナーという作家の経歴、作家の生きていた時代背景、フォークナーの思想等について解説する。とりあえず、日本語訳で作品を読んでおく。
第2回目
オリエンテーション2 フォークナーの文学批評を読む上で必要となる批評の流れ、『征服されざる人々』を読む上での分析の仕方等について解説する。とりあえず、日本語訳で作品を読んでおく。
第3回目
“Ambuscade” 作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第4回目
“Ambuscade” 作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第5回目
“Ambuscade” 作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第6回目
“Ambuscade” 作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第7回目
“Ambuscade” 作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第8回目
“Ambuscade”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第9回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第10回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく
第11回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第12回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第13回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第14回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。
第15回目
“Raid”作品を読んでいく。毎回進むところまで、日本語と英語で対応して読んでおく。

教科書
The Unvanquished (William Faulkner)
参考文献
『フォークナー全集13 征服されざる人々』斎藤光訳(富山房)
成績評価方法
最後の授業時に提出されたレポートによる。
そのほか受講者への指示/メッセージ
1930年代に書かれた文学作品を、過去の遺物としてではなく、いかに現代に、そして自分自身の人生に生かしていくのかを考えながら読んでいってもらいたい。

検索トップページ担当別50音一覧