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西洋哲学思想史

科目
西洋哲学思想史
区分
人間学科科目群
授業コード
51014
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/56
単位数
2単位
担当者名
中山 剛史
授業の概要
古代ギリシアにおいて哲学が誕生して以来、偉大な哲学者たちは何を思索し、西洋哲学はどのような歴史をたどってきたのか。本講義は、古代から近・現代にわたる西洋の哲学思想史の流れをたどりつつ、主な哲学者たちの思想に触れることを通じて、「人間とは何か?」・「自由」・「愛」・「倫理」などについての思索を深め、われわれ自身の世界観と人生観とを問い直してみることをねらいとする。ゲーテいわく、「三千年を解くすべをもたない者は、闇のなか、未熟なままにその日その日を生きる」。
到達目標
西洋哲学思想の流れを踏まえて、各々の哲学者たちが「人間」をどのように思索してきたのかを的確に理解し、それをもとに「人間」についてのさまざまなテーマを自ら掘り下げて考えていくことを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
はじめに 哲学史を学ぶことの意義シラバスを確認しておく
第2回目
哲学の始まり 神話からロゴスへ/ミレトスの自然哲学/古代ギリシアの人間観配布されるプリントの該当箇所を読んでおくこと
第3回目
ソフィストとソクラテス 「自然」から「人間」へ/ソフィストの相対主義VSソクラテスの倫理/「善く生きること」          〃
第4回目
ソクラテスの生涯と思想 「汝自身を知れ!」/無知の知/対話による真理の探求(問答法・産婆術)/魂の世話配布されるプリントを読み、ソクラテスの「産婆術」とはどういうものかを考えておく
第5回目
プラトンの思想(1) イデア論/想起説/洞窟の比喩配布されるプリントの該当箇所を読み、プラトンの「洞窟の比喩」が何を象徴するかを考えておく
第6回目
プラトンの思想(2) エロース(愛)について配布されるプリントの該当箇所を読み、プラトンの「エロース」とは何かを考えておく
第7回目
アリストテレス 質料と形相/「人間は社会的動物である」/真の「友愛(フィリア)」とは?           〃
第8回目
キリスト教の思想(1)聖書の世界(旧約と新約)/「人間は神の似像である」
イエス・キリストの生涯と思想
           〃
第9回目
キリストの思想(2)アガペー(愛)について配布されるプリントを読み、「アガペー」と「エロース」との違いについて考えておく
第10回目
近代の幕開けルネサンスの人間観――ピコ・デラ・ミランドラの『人間の尊厳について』/近代科学の勃興配布されるプリントの該当箇所を読んでおくこと
第11回目
デカルトの哲学「我思うゆえに我あり」/心身二元論/「動物機械論」からラ・メトリの「人間機械論」へ           〃
第12回目
パスカルの思想「人間は考える葦である」/幾何学的精神と繊細の精神/「人間は天使と禽獣の中間者である」配布されるプリントを読み、「人間が考える葦である」という言葉が何を意味するかを考えてくる
第13回目
カントの倫理思想(1)「善い意志」/自由か決定論か/道徳律と自由/「汝なすべきゆえに、なしあたう」配布されるプリントの該当箇所を読んでおくこと
第14回目
カントの倫理思想(2)カントの人間観/人格の尊厳           〃
第15回目
実存の思想唯一の〈個〉としての自己/大衆化社会の危機/「神の前に立つ単独者」(キルケゴール)/ヤスパースの「限界状況」と「実存的交わり」           〃

教科書
そのつど、プリントを配布する。
参考文献
岩崎武雄『西洋哲学史』有斐閣/ゴルデル『ソフィーの世界』NHK出版/峰島旭雄編『西洋哲学史』ミネルヴァ書房、その他
成績評価方法
授業参加度、小レポート、期末レポートによる総合評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
毎回必ず資料・プリントを十分に読んでくること。

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