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教育学演習III

科目
教育学演習III
区分
教育学科科目群
授業コード
21114
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 水/78
単位数
2単位
担当者名
今尾 佳生
授業の概要
本演習においては、教育全般に関わる事象を社会学(特に歴史社会学、知識社会学、象徴相互作用論等)の視点から考究することを目的とする。本年度は、受講者の自律的研究の素地となるように、我々の日常生活上の様々な問題を題材として検討する。
本演習担当者は、演習を自律的な研究能力を涵養する機会であると捉えている。従って、授業は受講生個々の発表が主体となる。また自律的な研究能力を身に付けるためには相当量の読書と執筆が不可欠であるため、受講生には別途配付する文献リストから数冊を選んでブックレヴューを作成したり、各自の研究構想についてについてのレポートを提出することが義務づけられる。さらに社会科学を文献研究のみで行う事はできないので、実地調査を厭わない事が参加のための前提条件である。
到達目標
現象学的社会学、及び象徴相互作用論の基礎的なフレームワークの学習を通して、社会学的思考方法の基礎を修得し、受講生各自が自らの関心に合わせた研究計画を策定することができるようになることを目指す。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入: 本演習のテーマと受講生の問題関心 本演習の目的/社会学と民俗学の性質/本演習の運営方針/受講生の問題関心の検討今尾ゼミを選択した動機、及び研究関心を口頭発表できるようにしておくこと
第2回目
社会学と社会学的関心 社会学的視点とは何か/諸問題の社会学的扱い『社会学への招待』第1章をよく読んでおくこと
第3回目
社会学的パースペクティブ パースペクティブとは何か/パースペクティブによる見え方の差異『社会学への招待』第2章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第4回目
生活史(Life-history)の諸問題 生活史とは何か/社会における個人の位置/生活史の記述と分析『社会学への招待』第3章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第5回目
社会化と社会統制:社会の中の人間 社会化の概念/所属集団と社会化/社会統制の現状と方法『社会学への招待』第4章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第6回目
役割とアイデンティティ:人間の中の社会 ゴッフマン理論/アイデンティティの社会的形成『社会学への招待』第5章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第7回目
ドラマとしての社会 社会的行為/状況定義/役割演技『社会学への招待』第6章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第8回目
排除と逸脱:倫理の問題アノミー理論/緊張理論/ラベリング理論/スティグマ理論『社会学への招待』第7章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第9回目
社会学とヒューマニズム社会学的実践と現代社会『社会学への招待』第8章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第10回目
社会学における象徴相互作用論の位置社会学の性格/象徴相互作用論発生の背景/シカゴ社会学『シンボリック相互作用論の世界』第1、2章をよく読んでおくこと
第11回目
象徴の意味現実と現実感覚/コミュニケーションと象徴/言語と象徴『シンボリック相互作用論の世界』第9章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第12回目
自我の社会的形成客体としての自我/自我の社会性/自我と他者/役割取得/準拠集団/言語と自我/社会的世界の学習/状況的自我/自我の多元性/自己概念の形成『シンボリック相互作用論の世界』第3、4章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第13回目
社会的相互作用と行為の形成社会的行為/動因/状況定義/慣習的行為と儀式/行為と情緒/行為と選択/行為と演技『シンボリック相互作用論の世界』第7、11章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第14回目
社会秩序の形成と逸脱構成的現実としての社会秩序/集合的行動/逸脱の生成/ラベリング/逸脱とアイデンティティ『シンボリック相互作用論の世界』第5章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第15回目
社会的相互作用の実際自己提示/他者の自我への影響/舞台としての生活世界/戦略的相互作用/コミュニケーション的相互作用/社交的相互作用『シンボリック相互作用論の世界』第6章をよく読んでおくこと
発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと

教科書
『社会学への招待』/P.L.バーガー/新思索社/2,700円
『シンボリック相互作用論の世界』/船津衛・宝月誠編/恒星社厚生閣/3,502円
参考文献
『メソッド/社会学-現代社会を測定する』/栗田宣義編/川島書店/2,200円
『精神・自我・社会』/G.H.ミード/人間の科学社/3,605円
『ジョージ・H・ミード-社会的自我論の展開-』/船津衛/東信堂/1,800円
『シンボリック相互作用論-パースペクティブと方法-』/H.ブルーマー/勁草書房/3,605円
『自我の社会理論』/船津衛/恒星社厚生閣/3,090円
『社会生活のコントロール』/宝月誠/恒星社厚生閣/4,000円
『日常世界の構成-アイデンティティと社会の弁証法-』/P.L.バーガー・T.ルックマン/新曜社/2,884円
『生活世界の社会学』/江原由美子/勁草書房/2,575円
『相互行為分析という視点-文化と心の社会学的記述』/西阪仰/金子書房/2,000円
『ジャック・ローラー-ある非行少年自身の物語-』/クリフォード R.ショウ/東洋館出版社/3,300円
『ストリート・コーナー・ソサイエティ-アメリカ社会の小集団研究』/W.F.ホワイト/垣内出版/2,678円
『ライフヒストリー研究入門-伝記への人類学的アプローチ』/L.L.ラングス、G.フランク/ミネルヴァ書房/2,800円
『生活記録の社会学-方法としての生活史研究案内-』/K.プラマー/光生館/2,400円
『ライフヒストリーの社会学』/中野卓・桜井厚編/弘文堂/2,060円
『会話分析への招待』/好井裕明他編/世界思想社/2,400円
『入門エスノメソドロジー-私たちはみな実践的社会学者である-』/アラン・クロン/せりか書房/2,300円
☆その他随時紹介する。
成績評価方法
・ブック・レビュー  30%
☆別途配付する文献リストから各自3冊を選択し、それらについての要約と批判を含めたブック・レビューを作成し、提出する。
・発表  20%
☆授業ごとに取り上げる教科書の当該箇所について担当者を決めて要点を報告してもらう。その際レジュメを含めた発表用資料を各自作成する。担当箇所は初回の授業で決める。
・最終レポート  50%
☆各自の問題関心を追及したレポートをエッセイ形式で作成し提出してもらう。
そのほか受講者への指示/メッセージ

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