授業の概要 | 「欧米文学概説」では、西洋文学の起源としてのギリシア・ローマ文学(いわゆる古典文学)から新大陸に花咲いたアメリカ合衆国文学までを範囲とし、西洋文学がどのようにして誕生し継承されたか、また各国の文学が、相互に影響しあいながら、どのように形成され発展したかを概観する。
各国の文学の規範とされたギリシア・ローマの古典文学、キリスト教文化を基盤とする中世文学、そしてイタリアから各国に及んだルネサンス・ヒューマニズム文学の特質は何か。また各国の文学はどのようにして誕生したか。そして各国は、西洋社会に共通する時代思潮(古典主義・ロマン主義・リアリズム・ナチュラリズム・象徴主義・実存主義など)の下で、相互に影響しあいながら、各国独自の精神文化・言語文化としての文学をどのようにして生みだしたか。
2000年以上に及ぶ西洋文学の流れの大筋をたどりながら、あわせて西洋各国の文学の特質を考察する。これがこの科目の目的である。 |