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公民科指導法I

科目
公民科指導法I
区分
教育学科科目群
授業コード
21149
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 木/34
単位数
2単位
担当者名
新井 徹夫
授業の概要
高等学校公民科の固有の目標は、「公民としての資質を養う」ことにある。公民科「現代社会」「倫理」「政治・経済」の各科目に共通な目標である「良識ある公民として必要な能力と態度を育てる」ことが、公民科教育に要請されている実践的な課題である。いま、世界各地で民族や宗教の対立、紛争が絶えない。そうした中で、広い視野に立った「生きる力」を培う、21世紀を展望した公民教育でありたい。戦前の公民教育。戦後の社会科の成立。公民科の成立の経緯を通して、教科としての意義と役割を考察し、教科の趣旨を生かす学習指導計画の作成及び学習指導法を具体的に検討し、実際の授業を展開できるまでにしたい。
到達目標
公民科教育の歴史と理論を理解する。学習指導計画を具体的に探求する。公民科教育の多様な先行実践を積極的に修得し、高等学校公民科の教師としての実践的指導力を身につける。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
現代社会と教育 (1)シラバス補足説明 (2)転換期としての現代「現代とは」小論文(1200字)を事前に作成、3分間スピーチ原稿、「3つのキーワード」を準備
第2回目
(1)現代社会の特質 (2)現代社会と人間の生き方ダニエル・ベル、リースマン、フロム等の学説を手がかりに事前に考察
第3回目
公民教育の歴史 (1)「公民教育」とは何か (2)「公民科」設置までの公民教育の変遷―1872(明治5)年「学制」頒布から1930(昭和5)年福沢諭吉「学問のすすめ」「教育ニ関スル勅語」の精読
第4回目
(1)「公民科」設置とその後―1931(昭和6)年~1945(昭和20)年 (2)「公民教育刷新委員会」答申にみる公民教育の目標「教育基本法」「公民教育刷新委員会」答申の精読
第5回目
(1)初期社会科と公民的資質の育成 (2)学習指導要領の変遷にみる社会科の歩み (3)公民科新設のねらいと背景戦後教育改革と中等社会科教育の成立について予習
第6回目
公民科の目標 (1)公民科の性格 (2)公民科の目標と科目編成 (3)人間としての在り方生き方に関する学習高等学校公民科は専ら「公民としての資質」を養うこととしたのはなぜか
第7回目
学習指導計画 公民科「現代社会」の学習指導計画の作成テキスト「指導要領解説」pp.10~40サブ・ノート作成「現代に生きる私たちの課題」とは
第8回目
公民科「倫理」の学習指導計画の作成テキスト「指導要領解説」pp.41~75サブ・ノート作成「青年期の課題と人間としての在り方生き方」とは
第9回目
公民科「政治・経済」の学習指導計画の作成テキスト「指導要領解説」pp.76~115サブ・ノート作成「現代社会の諸課題」とは
第10回目
各科目にわたる指導上の課題情報を主体的に活用する学習の指導テキスト「公民科指導資料」pp.140~147サブ・ノート作成
第11回目
作業的、体験的な学習の指導テキスト「公民科指導資料」pp.148~154サブ・ノート作成
第12回目
環境に関わる学習の指導テキスト「公民科指導資料」pp.155~160サブ・ノート作成
第13回目
学習指導と評価模擬授業I「公民としての資質を養う学習」を中心に「政治・経済」の単元を任意に選んで「公民としての資質」を養う学習指導案を作成
第14回目
模擬授業II 「ディベート、ディスカッション等」を中心に「現代社会」の単元を任意に選んで「ディベート」の学習指導案を作成
第15回目
「地球市民」の公民教育の総括(1)「学習指導案」「模擬授業」講評 (2)反省と展望 (3)総合評価新しいシティズンシップとは

教科書
文部省『高等学校学習指導要領』(平成11年版)(財務省印刷局)
文部省『高等学校学習指導要領解説 公民編』(実教出版)
文部省『高等学校公民科指導資料―指導計画の作成と学習指導の工夫―』(海文堂出版)
その他、授業時に随時プリント配布
参考文献
『公民科教育法』長谷川義縁・新井徹夫著(玉川大学通信教育部)
『社会・地歴・公民科教育法』臼井嘉一・柴田義松編著(学文社)
『近代日本の公民教育』松野修著(名古屋大学出版会)
『シティズンシップの教育思想』小玉重夫著(白澤社)
成績評価方法
レポート60%、「学習指導案」作成20%、授業への参加度20%
そのほか受講者への指示/メッセージ
購読新聞の社説、国際、政治、経済、社会、教育に関する記事の「スクラップ・ノート」作成を期待したい

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