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文化人類学

科 目
文化人類学
区 分
教養科発展科目群
授業コード
19300
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 火/56.金/56
単位数
4単位
担当者名
八木橋 伸浩
授業の概要
文化人類学は広義には人間についての総合的研究を目指す学問であるが、その基盤は、未開民族の生活の仕組み、慣習、社会構造、価値観、宗教などの研究に置かれている。
本講義では、人間社会を文化的に読み解き、人間の本質を理解するための視点を提示するにあたり、通過儀礼(人生儀礼)を取り上げる。
人間はこの世に生を受けてから死に至るまでの間、人生の節目節目にあたって、誕生・養育・成年・結婚・厄年・死亡など、いくつもの通過儀礼を経験する。こうした儀礼の構造のなかには、離脱と統合、死と再生、聖と俗などの原理が包含されている。本講義では、文化人類学の代表的研究分野の一つである通過儀礼の意義と理論を、具体例を通して検証・考察する。
到達目標
文化理解のための人類学・民俗学的理論を理解するとともに、これを用いて具体的な個別事例を分析し、その意味を考察することが可能なレヴェルの社会科学的思考力を身につけていただきたい。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
月の盈虚とハイヌヴェレ神話月の盈虚と不死
第2回目
( 第1回目に同じ )陰暦の原理
第3回目
( 第1回目に同じ )ハイヌヴェレ神話と殺された女神
第4回目
( 第1回目に同じ )根分け社会と繁殖神話
第5回目
照葉樹林帯文化タロ芋とヤム芋
第6回目
( 第5回目に同じ )餅なし正月と雑煮
第7回目
イニシエーションと社会的統合ヘネップの理論と分離・過渡・統合
第8回目
( 第7回目に同じ )エリアーデのイニシエーション分類
第9回目
( 第7回目に同じ )ニューギニアのガフク・ガマ族の成年儀礼
第10回目
( 第7回目に同じ )アフリカ、南米の成年儀礼
第11回目
( 第7回目に同じ )割礼の儀礼とアリス・ウォーカー
第12回目
( 第7回目に同じ )イニシエーション儀礼と社会的統合
第13回目
日本における成年儀礼一人前の認定
第14回目
( 第13回目に同じ )フンドシ祝いとユモジ祝い
第15回目
( 第13回目に同じ )烏帽子着の祝いとカネツケの祝い

第16回目
( 第13回目に同じ )若者組への参加と組の構造事例
第17回目
日本における婚姻儀礼婿入り婚と足入れ婚
第18回目
( 第17回目に同じ )嫁入り婚の実例
第19回目
成年へのステップ子供組の特徴と意義
第20回目
日本における産育儀礼妊娠と出産前の儀礼
第21回目
( 第20回目に同じ )出産に際しての儀礼とその意義
第22回目
( 第20回目に同じ )境界領域をめぐる諸儀礼の構造
第23回目
( 第20回目に同じ )出産後の諸儀礼とその意義
第24回目
( 第20回目に同じ )7つ前は神の子
第25回目
死と再生の人類学死の前兆と死の認識システム
第26回目
( 第25回目に同じ )霊肉別留の思想
第27回目
( 第25回目に同じ )肉体の消滅と霊魂の持続
第28回目
( 第25回目に同じ )葬法と他界観
第29回目
( 第25回目に同じ )チベット死者の書とバルドゥの観念
第30回目
( 第25回目に同じ )通過儀礼の構造と死と再生の原理

使用テキスト
特に使用しない(必要に応じてプリントを配布する)
参考文献
必要に応じて講義時に指示する
成績評価方法
期末筆答試験に授業参加度を加味して判断する
更新日:01/28/2003

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