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文学テキスト入門

科 目
文学テキスト入門
区 分
教養科導入科目群
授業コード
59207
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 水/34
単位数
2単位
担当者名
渡邉 正彦
授業の概要
小説の読書は、作者の意図と目されるものに肉薄していく行為として一般的に捉えられていよう。しかし、小説とはそれが書かれた時代の政治、経済状況、また風俗等を映し出す中に織り合わされた重層的なテキストでもあり、読書はそこから作者が表現する上で意図しなかったような多様な意味を生産する自由を有する。本講では、このような特権的な読者の位置にたちながら、小説を分析する方法論について考察していきたい。
到達目標
小説をテキストとして読むという行為の具体的な方法について理解すると同時に、その可能性と限界について実践を通して認識すること。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
文学テキスト入門文学をテキストとして解釈する事の可能性について
第2回目
「こころ」を読む(1)「先生」について
第3回目
「こころ」を読む(2)「K」について
第4回目
「こころ」を読む(3)「先生」と「K」の関係について
第5回目
「こころ」を読む(4)「K」の自殺について
第6回目
「こころ」を読む(5)「私」について
第7回目
「こころ」を読む(6)三つの世代
第8回目
「こころ」を読む(7)「明治の精神」
第9回目
「こころ」を読む(8)世代交代の儀式
第10回目
「春琴抄」について(1)作家論の中の「春琴抄」
第11回目
「春琴抄」について(2)幽玄の美学
第12回目
「春琴抄」について(3)テキストとしての「春琴抄」
第13回目
「春琴抄」について(4)佐助犯人説について
第14回目
第15回目

使用テキスト
夏目漱石『こころ』岩波文庫
谷崎潤一郎『春琴抄』新潮文庫
参考文献
前田愛『文学テクスト入門』筑摩書房
成績評価方法
二回のレポートを総合して判断する。
更新日:02/11/2003

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