Syllabus-地域文化研究(北米）

地域文化研究(北米）

科目	地域文化研究(北米）	区分	教養科発展科目群
授業コード	59301	開設セメスター	4S
曜日・時限	秋　金/34	単位数	2単位
担当者名	菊池　重雄

授業の概要

現代は、多民族社会アメリカという言葉が当然のように用いられているが、真の意味でこの表現が使用されるに至ったのは、キング牧師を中心とする公民権運動がアメリカ社会に受容され、その結果、他のエスニック･マイノリティを理解する基礎が整えられたからである。この科目では、このようなアメリカのエスニシティの先駆者としてのキングの活動をアメリカ民主主義との関連から考察する。なお、この授業は原則として、２回目以降、ラーニングスペースを利用してディスタンス･ラーニング（遠隔学習）形式で行う。

到達目標	「何故、キング牧師の生誕日がアメリカ合衆国の祝日になっているのか」「何故、アメリカの町にはどこでも〈キング通り〉があるのか」を、学習をとおして理解できるようになること。また、キングの思想と活動を学ぶことで、今後の多民族共生社会の意義について基本的なヴィジョンをもてるようになること。

授業計画	テーマ	内容
第1回目	オリエンテーション
第2回目	公民権運動の端緒	キング登場の舞台
第3回目	キングの公民権運動Ⅰ	ローザ･パークス事件とバス･ボイコット運動
第4回目	キングと黒人運動の先駆者たち	ブッカ－･ワシントン、ウィリアム・デュ・ボイス、マーカス・ガーベイについて
第5回目	キングの非暴力主義	ソローとガンジーの影響
第6回目	キングの説教Ⅰ	キングの説教『真夜中の来客』分析
第7回目	キングの公民権運動Ⅱ	バーミングハム獄中書簡
第8回目	キングの政治神学	①キングとラウシェンブッシュ ②キングとニーバー
第9回目	キングの説教Ⅱ	キングの説教『恐怖の治療法』分析
第10回目	キングの公民権運動Ⅲ	“I have a dream”とワシントン大行進（１）
第11回目	キングの公民権運動Ⅳ	①“I have a dream”とワシントン大行進（２） ②長く暑い夏
第12回目	キングとマルコムＸ	キングの人種統合思想とマルコムＸの人種分離思想
第13回目	キングの説教Ⅲ	キングの説教『アメリカのキリスト者へのパウロの手紙』分析
第14回目	キングの遺産	現代アメリカにおけるキングの遺産
第15回目

使用テキスト	『資料で読む欧米の社会と文化』菊池重雄･佐藤成男編著　大学教育出版　\2,000
参考文献	『キング牧師とその時代』猿谷要　NHKブックス　\900
成績評価方法	ラーニングスペースを利用したレポート：複数回（80%）、学期末レポート（20%）

更新日：02/12/2003

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