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文芸批評

科 目
文芸批評
区 分
教養科発展科目群
授業コード
59300
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/456
単位数
3単位
担当者名
渡邉 正彦
授業の概要
      日本における近代批評の確立者である小林秀雄の代表作「モオツァルト」を取り上げる。古今東西の様々なモーツァルトに関する論及に触れながらも、あくまで小林の芸術的感性とその理解の独自性について考察することに授業の目標をおく。それぞれの部分の中に含まれていた小林論を解釈する上で必要となる固有名詞に関しては、論全体をいくつかのパートに分け、グループ単位で発表してもらう予定である。地道な作業を続けながら、「批評とは何か」という問題に最終的には結論を与えていきたい。
到達目標
      モーツァルトの音楽をめぐる様々な批評に触れることにより、「批評とは何か」という問題に自分なりの意見を持つと同時に、言葉により音楽を語ることの可能性について実践を通じて認識すること。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
      小林秀雄について
第2回目
      モーツァルトの経歴および評価史に関する概説
第3回目
      「モオツァルト」 テキスト「1」
            ゲーテ、ベートーヴェン、モーツァルトの関係
第4回目
      「モオツァルト」 テキスト「2」
            絵画に表れたモーツァルト
第5回目
      「モオツァルト」 テキスト「4」
            ワーグナーとモーツァルト
第6回目
      「モオツァルト」 テキスト「9」
            モーツァルトの手紙
第7回目
      「モオツァルト」 テキスト「10」(1)
            モーツァルトのピアノ音楽
第8回目
      「モオツァルト」 テキスト「10」(2)
            モーツァルトとハイドン
第9回目
      「モオツァルト」 テキスト「10」(3)
            モーツァルトのオペラ
第10回目
      「モオツァルト」 テキスト「11」前半
            モーツァルトの宗教観
第11回目
      「モオツァルト」 テキスト「11」後半
            芸術作品とデーモン
第12回目
      河上徹太郎のモーツァルト論
第13回目
      批評とは何か
第14回目
第15回目

使用テキスト
小林秀雄『モオツァルト・無常という事』新潮文庫
参考文献
『モーツァルト書簡全集1~5』白水社(岩波文庫、講談社学術文庫にも同種の本あり)
      アンリ・ゲオン『モーツァルトとの散歩』白水社
      スタンダール『モーツァルト』東京創元社
      河上徹太郎『ドン・ジョヴァンニ』講談社学術文庫
成績評価方法
グループ単位による発表の成果と学期末のレポートと総合して判断する。
更新日:02/11/2003

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