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芸術解釈と批評C

科 目
芸術解釈と批評C
区 分
教養科発展科目群
授業コード
59311
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 水/12.水/34
単位数
4単位
担当者名
田口 幹比古,山内 藤子
授業の概要
      英国の19世紀及び20世紀の文学についての解釈と批評

      奇数回授業担当=田口
       ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)の『ハムレット』の解釈と批評を中心に授業を進めていく。作品は翻訳を参考にして、重要な箇所は原文にあたる。ハムレットの性格と行動、母と息子、シェイクスピアの演劇観などの問題に注意を払いつつ作品の理解を深める。

      偶数回授業担当=山内
       20世紀の芸術、特にイギリスのイギリスモダニズム文学を中心に解釈・批評を行っていく。さらに周辺のドイツ・フランスの文学や絵画についても考えてみる。実際に作品を読んだり、発表なども取り入れる。
到達目標
      田口=作品の分析を通してハムレットの人物像の把握に努める。
      山内=イギリスモダニズム文学を解釈、理解し、芸術全般のモダニズムへ興味を広げる。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
      オリエンテーション
      時代背景
            授業の進め方、授業計画、評価方法、
            中世から近代へ
第2回目
      授業ガイダンス
            授業の進め方、目的についての説明。
第3回目
      演劇の発生
      シェイクスピアの生涯と作品
            奇跡劇、道徳劇、芝居小屋の歴史と構造
            シェイクスピアの謎、作品と創作時期
第4回目
      モダニズム
            文学におけるモダニズムの特徴、歴史的背景をとらえる。
第5回目
      作品の基本的な雰囲気
            (第1幕第1場)亡霊の登場
第6回目
      T. S. Eliot
            エリオットの生涯と作品、その特徴。
第7回目
      ハムレットの憂鬱
            (第1幕第2場)母親の早すぎた結婚とハムレット
第8回目
      Joseph Conrad
            コンラッドの生涯について。小説『闇の奥』を読み、解釈をする。
第9回目
      オフィーリア(1)
      亡霊
            (第1幕第3場)オフィーリアの愛
            (第1幕第4、5場)エリザベス朝の亡霊の意味
第10回目
      James Joyce
            ジョイスの生涯と作品、その批評。
第11回目
      見せかけと真実
            (第2幕第1、2場)ポローニアス、ハムレットの友人
第12回目
      Dubliners
            短編集『ダブリン市民』を読み、解釈する。
第13回目
      ハムレットの性格
            (第3幕第1場)ハムレットの独白を考える:「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」
第14回目
      批評
            ジョイスの作品に対する批評。
第15回目
      シェイクスピア演劇観
            (第3幕第2場)役者への演劇指導を読む

第16回目
映画化された『死者たち』映画『死者たち』を見て考える。
第17回目
復讐
エディプス・コンプレックス
(第3幕第3場)復讐の遷延が意味するもの
(第3幕第4場)ハムレットとガートルード
第18回目
Virginia Woolfウルフの生涯と作品、その特徴。
第19回目
オフィーリア(2)(第4幕第5、7場)オフィーリア狂乱から分かること
第20回目
Mrs. Dalloway長編小説『ダロウェイ夫人』を読み、解釈をする。
第21回目
喜劇的要素(第5幕第1場)悲劇の中に見られる喜劇的要素の役割
第22回目
批評ウルフの作品に対する批評。
第23回目
復讐の実行(第5幕第2場)神の摂理、そして死
第24回目
映画化された『ダロウェイ夫人』映画『ダロウェイ夫人』を見て、考える。
第25回目
まとめ(1)ハムレットの性格と悲劇を中心に
第26回目
ドイツ、フランスのモダニズム文学トーマス・マン、プルーストについて。
第27回目
『ハムレット』と映像『ハムレット』解釈と映像
第28回目
モダニズムの多様性とその発展。印象派、キュービズムなどの絵画について。
第29回目
まとめ(2)『ハムレット』の批評史・レポート提出
第30回目
まとめモダニズムの多様性とその発展。

使用テキスト
田口=ウィリアム・シェイクスピア/小田島雄志訳『ハムレット』(白水社)
      山内=コンラッド『闇の奥』 ジョイス『ダブリン市民』 ウルフ『ダロウェイ夫人』
参考文献
田口=小田島雄志『シェイクスピア遊学』(白水社) 大井邦雄編『「ハムレット」への旅立ち』(早稲田大学出版部)
      山内=教室で指示する。
成績評価方法
田口=レポートを中心に授業への参加度を加味して総合的に評価
      山内=レポートを中心に、発表、出席率などを総合する。

      上記の総合評価
更新日:

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