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生物環境保全学

科 目
生物環境保全学
区 分
生物資源学科科目群
授業コード
53308
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/123秋 水/567
単位数
2単位
担当者名
山崎 旬
授業の概要
 地球上の環境は緯度,高度,水圏,陸圏との位置関係などにより,様々である.人類は,この変化に富んだ環境に適応した多様な生物種から様々な資源の享受を受け,生命活動,社会活動を営んできた.しかし近年,人類の旺盛な生産活動により,地球の環境(生態系)が急激に破壊され,また,資源が枯渇してきている.この勢いは,我々を含め,多くの生物種が生命活動を維持していくのが難しくなっているほどである.本講では地球上で人類が現存する多様な生物種と共存できる環境の維持,管理,復元をテーマに,循環型の生産活動と環境保全の両立について考える.
到達目標
地球上で進行している未だかつてない生物種の絶滅速度を認識し,それに対する人類の取り組みについて,客観性をもって直視し,自らもその対策について少しでも寄与しようと取り組む姿勢を持てることを目標とします.
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
授業の進め方
生物環境保全学とは
授業の進め方について.
全生物種の存続を目指した地球環境の保全の必要性
第2回目
生物の多様性とはなぜこんなに多様な生物がいるのか.また,地球上での生物多様性の分布.
第3回目
生物多様性の価値生物多様性の経済的価値
第4回目
生物多様性の危機(1)生物種の絶滅.速度と原因.
第5回目
生物多様性の危機(2)
 
生息地の破壊.外来種の移入.
第6回目
個体群と種のレベルの保全(1)遺伝的変異の減少とその意味.
博物学と種生態学.
第7回目
個体群と種のレベルの保全(2)新しい個体群の設置
第8回目
生息地外での施設保全戦略動物園,水族館,植物園,種子バンクなど.その役割.
第9回目
種の保全のための政策レッドデータカテゴリーと法律による種の保全
第10回目
生物群集レベルでの保全保護地域の設定と管理
第11回目
伝統的社会と生物多様性生物多様性と文化の多様性
第12回目
環境保全と持続可能な発展各国や国際的な取り組みの事例
第13回目
ビオトープの構造(1)ビオトープとは,その意義と価値
第14回目
ビオトープの構造(2)ビオトープの復元と創造
第15回目
ビオトープの構造(3)ビオトープの事例

使用テキスト
保全生物学のすすめ リチャードB.プリマック/小堀洋美 著  文一総合出版  \3800+税
参考文献
自然環境と生物 遠山 益 著  裳華房
保全生物学 樋口広芳 編 東京大学出版会
植物の世界 草本編(上,下),樹木編 河野昭一 監修 ニュートンプレス
成績評価方法
授業出席については毎回の予習シート(A4版表裏・指定用紙)の提出を前提とする.また,上記の使用テキストを必ず入手すること.これらの点を満たした上で,期末テストの受験を許可する.これらの点了解の上,履修登録すること.

更新日:02/14/2003

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