検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

農場実習I

科 目
農場実習I
区 分
生物資源学科科目群
授業コード
8040080430
開設セメスター
1S2S
曜日・時限
春 火/678秋 火/567
単位数
1単位
担当者名
山崎 旬
授業の概要
農場実習Ⅰは,基本的な農作業技術の修得を目標として,春・秋セメスター通して,以下に示す内容を実施する.これにより植物栽培・家畜飼養における環境設定の方法(実践)と理論の習得を目指す.学生の実習への参加形態は,前半(第7回目まで)は15人前後の班を編成し,この班ごとの参加とする.また,学生各自に圃場を与え,園芸作物(ミニトマト)を一作通して栽培することを課す.また,後半(第8回目以降)は①野菜班②果樹班③花卉班④牧場班のいずれか1班を選択・所属して,各班においてより実践的な栽培管理,家畜飼養管理を経験し,農作物や家畜の育て方の技術を養う.1,2セメスター全期間(4月~翌年3月)を通して行う.
到達目標
農場実習Ⅰの到達目標は,農作物の栽培管理(家畜の飼養管理)のなかで,植物(家畜)に何らかの”処理”を加えると”反応”がおこる.それを各自の”観察”により察知して各自の”判断”で次なる”処理”を加え,再び”反応”を”観察”して・・・・といった形で,植物や家畜との「対話」や「対処」を身につけること(身につけることが必要であることを理解すること),と捉えている.
圃場環境の設定を自ら考えて行い,日々の管理,調査を行うことで,管理技術の向上はもとより,設定環境に対する生物の反応を客観的に見る目を養うことを目標とする. 
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
ガイダンス実習の進め方の説明.諸注意.担当教職員の紹介.実習エリアの案内および農場実習の進め方と諸注意の伝達を行う.
第2回目
雑草防除(鎌の使用方法)農業における雑草防除の重要性について説明した後,鎌を用いて圃場周辺の草刈り作業を行う.また,作業後はメンテナンス作業(鎌研ぎ,油引き等)を行い,農具の使用方法や管理方法を習得する.
第3回目
雑草防除(草刈り機の操作方法)草刈り機(刈り払い機)による草刈り,および農業機械の使用前後のメンテナンスについて学ぶ.
第4回目
家畜の飼養管理家畜(牛,豚)の飼養管理を行う.
具体的には家畜の給餌,畜舎の清掃,搾乳の補助など.
第5回目
栽培課題(ミニトマト栽培)の説明課題であるミニトマトの栽培管理について,圃場(畑)の準備や日常管理,および調査について説明を行う.
第6回目
圃場準備,植え付け作業栽培課題作物(ミニトマト)用の圃場準備と植付け作業を行う.
第7回目
ミニトマトの日常管理①ミニトマト栽培における日常管理を行う,生育状況に応じて,誘引,腋芽取り,収穫,雑草・病害虫防除の他に,生育調査,収量調査,品質調査などを行う.
第8回目
ミニトマトの日常管理②ミニトマト栽培における日常管理を行う,生育状況に応じて,誘引,腋芽取り,収穫,雑草・病害虫防除の他に,生育調査,収量調査,品質調査などを行う.
第9回目
以降は右記のの各班にわかれて実習を行う.①野菜班
②花卉班
③果樹班
④牧場班
各班での詳細については以下に示す.
第10回目
①野菜班野菜班では主に秋作野菜の播種,育苗から収穫までの栽培管理を行い生育過程を学ぶ.また,夏作野菜の播種,育苗についても行う.
栽培作目(予定)
秋作野菜:葉菜類としてブロッコリー,カリフラワー,キャベツ,ハクサイなど.根茎菜類としてニンジン,ダイコン,カブ,タマネギなど.
夏作野菜:果菜類としてナス,ピーマン,カボチャ,トマトなど.根茎菜類としてサツマイモ,サトイモなど.
施設栽培:果菜類としてトマト,メロンなど
第11回目
②花卉班花卉班としては,ミニトマト栽培で培った経験を生かし,「植物を育てる(栽培)」の視点に,さらに「生産効率」,「品質向上」の視点を併せ持つことができるようになることを目指して栽培管理のトレーニングを進めることとする.具体的な栽培品目と簡単な内容を以下に示す.
花壇用苗物・室内用鉢物:秋作としてコスモス,秋-春作として ベゴニア,ゼラニウム,ガーベラなど春用花壇苗,鉢物各種の生産・販売.また,夏用花壇苗としてインパチェンス,ニチニチソウ,トレニアなどの播種育苗.
コチョウラン鉢物:交配・播種からフラスコ無菌苗生産.また,温室内育苗を経て開花処理,仕立てから1~5本立ての開花鉢物の仕立て,販売.
第12回目
③果樹班果樹は永年生の作物であるため,その特徴的な栽培管理技術について習得する.1年次での内容は施肥・剪定が主体となる.主な栽培品目はウメ,スモモ,モモ,ナシ,キウイフルーツをはじめ熱帯果樹としてパッションフルーツやチェリモヤなど.
第13回目
④牧場班牧場班では夏季からから翌春まで通して、牧場家畜の飼養管理および飼料作物の栽培管理を課題とする.具体的には朝夕の給餌,畜舎の清掃はもとより,搾乳についても当番を組んで実施する.
第14回目
第15回目

使用テキスト
なし
参考文献
実習ノート/玉川大学農学部web上で配布
http://www.tamagawa.ac.jp/gakubu/nougaku/farm/notice/sub7.htm
野菜栽培の基礎/鈴木芳夫・他著/農文協
草花栽培の基礎/樋口春三・他著/農文協
果樹栽培の基礎/熊代克巳・他著/農文協
家畜飼育の基礎/並河 澄・他著/農文協
成績評価方法
1.出席
2.実習への取り組み態度・技術習得の度合い
3.レポート
上記3項目の総合評価.
この科目の単位認定時期は3セメスター末です.各科目,成績評価が出されるまで再度の履修登録はできないので,この科目については,特に充分に注意すること.

更新日:02/14/2003

検索トップページ担当別50音一覧